幕間 R市昔話

文字数 808文字

R市に伝わる昔話

【 きつねのおはなし 】

むかし、むかし。あるところにいっぴきのきつねがいました。
きつねはひとのことがしりたくてたまりません。
あるとき、きつねはひとのむらへいきました。
なんだ、おまえ。そのみみは。
きつねはあわててみみをかくしました。
なんだ、おまえ。しっぽがある。
きつねはあわててしっぽをかくしました。
なんだ、おまえ。へんなやつだな。
きつねはむらにはいれませんでした。
きょうだいとやまでくらします。
こんこんきつねがないている。
みみもしっぽもないきつね。

【かみさまへのよめいり】
むかしむかし。
あるところにむすめがいました。
むすめはたいそうしんじんぶかく、まいにちかみさまへおまいりしていました。
あるときむすめはねがいました。
むすめはかみさまへよめいりしたのです。
むすめのうではうつくしいきものになりました。
むすめのあしはこばんになりました。
むすめのおかげでむらはゆたかになりました。
ながいながいつきひがすぎると
みなはかみさまをわすれてしまいました。
むすめだけがかみさまのそばにいます。

【とりかえっこ】

あるところにみにくいおとこがいました
みにくいみにくいおとこでした。
みにくいおとこはきれいなおとこにあいました。
みにくいおとこはうらやましくてたまりません。
ばりばりばり
むしゃむしゃむしゃ
おとこはおとこをたべました。
どうだ、きれいになっただろう?
おとこのまわりにはだれもいません。
なまえは×××(口伝えが失われわからない)
おとこがただひとり。

【かえるのおはなし】

げろげろかえるがないている
げろげろかえるはきをつけろ

【こもりうた(のようなもの)】
ねんねこやぁねんねこやぁ
逢魔時がやってくる
ねんねこやぁねんねこやぁ
逢魔時がやってくる
ねんねこやぁねんねこやぁ
逢魔時がさあきたぞ
ねんねこやぁねんねこやぁ
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