第15話 2021年11 月 26 日(金)乗船 14 日目

文字数 1,302文字

しっごとにも精が出るきーんよーうのごーご。
と、宇多田は歌っていましたが、太平洋のHとTは午前の段階で絶賛ヘトヘトです。
ヘトヘト。

というのも、今朝(午前 3 時)から船は戦場と化したからです。
船上だけにな。
(アハハハハ!ヒュー! →フルハウスでミシェルが面白いこと言って、ダニーがワオみたいな顔した時に入る笑い声。
でも僕個人的にはキミーが好きでした。
ていうか大人になったキミーめっちゃ美人だからみんなググってみて。)

疲れているのかキレがありませんね。
自分でもわかります。
あなたとは違うんです。

さておき、今日はいつもより早く 3 時から漁を始めました。
昨日のうちから魚が集まりそうな漂流物を見つけていまして、ソナーにも反応がビンビン来ていたそうです。
GPS が付いたブイをその漂流物に取り付け、翌日の辺りが明るくなる前から周囲に網を巻く、という戦法です。

そんな上手く行くの〜?
でもお高いんでしょ〜?
と思っていたらこれが見事に的中!
(わぁ〜! →ショップジャパンで、包丁が硬いカボチャを簡単にスライスした時に入る声)

網が引き上げられるにつれて、海面に渦が出来るほどの魚影が浮き上がってきました。
そこからは壮絶な光景でした。

クレーンを使い、一回で 5 トンもの魚を救う巨大なタモ網が魚影に向かって降ろされます。
網からこぼれるほど大量に引き上げられる銀色の塊。
全てが今まで追い求めていたカツオだった。

甲板下には、わかりやすく言うとそうめん流しのような滑り台が付いていて、そこを流れてカツオが魚倉に入っていく。

その様子は洪水のようだった。
カツオの洪水。
ひたすら魚倉に格納し、いっぱいになったら次の魚倉を使う。

網を出してから 4 時間半にも及ぶ漁で、160トンの水揚げを得ました。
160トンといえば私の父で言うところの約 1800 人分です。

少し脱線しましたが、やっとこさの大漁です。
しかし、漁労長曰く魚のサイズが小さいのが気に食わないそうで、撮影した映像はあんまり流して欲しく無いとのこと。

そんな〜…(ジャイアンとスネ夫にハワイ旅行をハブられた時ののび太風な声)

どうしようか、とTと二人落胆していたんですが、そうこうしているうちに本日2回目の網入れが始まりました。
なんとまた群れを見つけたのです。

今回はカツオに比べてサイズの大きいキハダマグロの群れでした。
漁労長もニコニコになるほど完璧な網入れだったようで、見事魚群を網に捕らえました。
この時点でだいぶ HP を削られていたTとHでしたが、撮らないわけにもいかず頑張って撮りました。

量は一本目のカツオに比べると少なかったですが、2 本目では50〜60センチはあろうかというキハダマグロが上がる上がる。
詳しくはまだ聞けていないがですが数十トンレベルです。
詳しく聞いたら私の父親との比較でわかりやすく追記します。

そして今、午後3時を回った段階で本日 3 本目の網入れが始まろうとしています。

こんな文章書いていますが、顔はほぼ死んでます。

キミーを思い出した時は少し笑ったけど。

しっごとにも精が出るきーんよーうのごーご。
タックシーもすぐ捕まる(飛び乗る)
めーざーすはー
キミー
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