第20話:浜松に高度臨床検査センター1

文字数 2,353文字

 次に、佐藤さんが博多高度臨床検査センター設立して、その後の患者さんの動きを検査数と調査していて新しい事がわかったと言った。それは博多で高度利用検査を受診する対象患者数が想像していた数の倍いたと言う事だと言い、つまり博多は九州の中心で新幹線、特急、高速バスが網羅され移動時間90分以内に人口が650万人いた。これは熊本の270万人倍以上になる。

 つまり遠くは高速バスで山口県、島根県西部、佐賀県からも来ていた。その他、特急列車、新幹線を使い全県から集まっていたという驚くべきデータが判明したと伝えた。その情報をもとにして静岡園でシュミレーションし直した。以前は東京方面ばかり見ていたのが、さっきの90分法則で考えると名古屋まで入ってくることがわかった。

 具体的に言うと浜松医科大学のある浜松に高度臨床検査センターを作ると
「東は沼津から西は岐阜、四日市、名古屋全域が入り対象人口が700万人以上」と言った。つまり博多高度臨床検査センターの対象人口を超えると言った。それは浜松に高度臨床検査センターを作れると言うことだと説明した。

 この話を聞いて泉田誠一が念願の静岡に高度臨床検査センターが作れるのですねと言うと、そりゃーすごいと、うなった。今まで暗い顔をしていた丹沢先生が破顔一笑になった。こりゃーたまげた前祝いにビールで乾杯しようと言い乾杯と言って気持ちよくビールを飲んだ。是非、佐藤さん話を進めてくれ、みんなで応援するから君が指示して静岡高度臨床検査センター設立委員会の復活ですねと言った。

 みんな、きっと大喜びしますよと言った。佐藤さんが実際に浜松に行って数日かけて貸しビルの状況や浜松駅からの交通の便など詳細を調査し、具体的なシュミレーションを作成して、遅くとも6月中には試案を完成させる、みんなのシュミレーションを基にしたプレゼンテーションをすると約束した。今後とも丹沢先生、泉田君とも協力の方よろしく頼むと言うと喜んで協力しますと言った。

 そうして話合いは終わり今晩は泉田夫人が欠席なので可愛いお姉ちゃんのいるパブにくり出そうと言い今日は気分良いからと珍しく丹沢先生が焼き鳥屋の代金を支払ってくれた。その後、パブに行くと平日なので、お目当ての娘が空いていたので最初は歌を歌い、乗ってくると気に入った娘とデュエットで歌い盛り上がった。

 その後は、ご想像の通り、歌え踊れ、さわれの大宴会が繰り広げられ、男達の鼻の下が伸びっぱなしだった。そしてついてくれた娘とチークダンスを楽しんだりして看板の時間1時まで楽しんでホテルに帰った。佐藤さんは4月14日、静岡医師会のつてで浜松医師会の四宮先生と会い、高度臨床検査センター開設の話を10年前から順序立てて首都圏の新横浜高度臨床検査センター開設から話し始めた。

 静岡市で高度臨床検査センター開設しようと考えたが採算が取れない可能性が高い事がわかり数年目にあきらめていたが博多に高度臨床検査センター開設してみて数ヶ月間のデータを調べて見ると90分の法則がある事がわかった。90分の法則とは高速バスでも特急列車でも新幹線でも90分以内なら高度臨床検査のために患者さんが来てくれると言うことだ説明した。

 そのため、当初、博多と北九州の人口270万人を対象人口と考えていたが、実際には、その2倍以上の500万人弱が対象となる事がわかった。それで計算すると、もし静岡県を当てはめて静岡市でなくて浜松市に高度臨床検査センター開設するとした四日市、岐阜、名古屋から東は三島、沼津まで対象地域になり対象人口が700万人を超えることがわかったと伝えた。

 すると驚いた様にその資料を見ていた。そこで浜松市の中心地に高度臨床検査センター設立したいと考えたと説明した。その協力をお願いしたと言うと快諾してくれた。その話は直ぐに名古屋医師会に行って、この話の了解を取って協力依頼してくると話した。その後、佐藤さんが静岡に帰り、丹沢先生に名古屋医師会に浜松に静岡高度臨床検査センター開設の話した事。

 今後、利用してもらいたい旨を話に行きたいので同行願いたいと言うと了解と言い、名古屋の医師会での知り合いも2、3人いるから聞いてみると言った。その後、丹沢先生が佐藤さんに電話して名古屋では高度臨床検査センターなど面倒な事は余り好きではなく近くに利用できる設備があれば利用するのじゃないかと言った。

 その話を聞き4月18日、佐藤さんと丹沢先生が名古屋医師会の信藤会長に電話を入れ、短く要件を言い面会の約束を取り付けた。14時に名古屋医師会の会長室に伺うと信藤会長、宮下副会長、丹沢先生の以前の同僚の村下先生と水内先生が待っていて名刺交換して挨拶。高度臨床検査センターの話をすると首都圏にある独立した高度臨床検査に特化した施設だろうと言った。

 大金が必要なのだろうと言い、一体、どれ位かかるのと信藤会長が聞くと首都圏では4億円から8億円というと大金だねと驚いていた。そんな施設を浜松につくるのと言い誰が金出すのかとか本当にできるのかと言った。作れる様に話を進めてますので完成したら県を跨いで浜松高度臨床検査センターに検査依頼を宜しくお願いしますと言うと具体的にやっていくのかと聞かれた。

 そこで患者さんを診察した開業医または中小病院の先生がCTスキャン、MRIなどの高度臨床検査が必要だと認めて患者さんに費用が1万から2万円ですが検査しますが受けますかと聞いてもらい患者さんが同意して検査センターに先生からの依頼するやり方で電話かインターネットを使い予約してもらうのですと話した。解り易いパンレットもあるんでしょと言われ100部、渡した。
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