第16話:博多高度臨床検査センターを作ろう1

文字数 2,457文字

 翌日の朝6時過ぎの新幹線で博多駅から新横浜に昼頃、到着して、新横浜の高度臨床検査センターに泉田夫妻は帰り、午後からの仕事に入った。そして仕事を終えて家に帰ると午後20時頃に佐藤さんが会議を終えてから資料をもらえませんかとか言われたが、極秘事項だから渡せないと言い断ったと言った。

 その後、博多医師会の中堅のメンバーたちに居酒屋に連れて行かれて人口と高度臨床検査センターを作って採算が合うかどうかの試算はどうやったのかとか投資と福祉、医療従事者としての義務感など複雑に絡み合って、東京で日本で最初の高度臨床検査センター1995年からは始まった話などをさせられ大変だったと言ったが間違いなく福岡の地に高度臨床検査センターを作ろうという雰囲気はできた様に感じると言った。

 また質問したい時には電話しても良いですかと言われ、良いよと言い、多くの名刺を配ったと言った。最初は眠くて難しい質問ばかりだったが、そのうち可愛い看護婦さんと女医さんが隣に来て、お酌をしてもらってから元気を取り戻して多くの質問に答えた。その度に隣の美人さんたちが格好いいとか素敵とか言うので気がついたら午前2時で飲み屋が看板となりホテルに帰って
爆睡。

 フロントの9時のモーニングコールで目覚めて10時発の新幹線に乗れたが二日酔いで参ったと笑いながら言った。その後21時頃、丹沢先生から電話が入り博多の医師会の発表後に博多美人が多い座敷に呼ばれて至福の時を過ごし自分の気に入ったグラマーな若い女性を隣に置いて、おいしい博多の地酒を飲まされて、すっかりできあがったと言った。

 本当に泉田鈴江さんのお父さんの田丸徳一先生と博多医師会長の石動昇平先生には、お世話になったと言い泉田が支払いはどうしたのと聞くと全部出してもらったとけろっと入った。もちろん講演料はもらってないよと言うと当たり前でしょと言った。お座敷の費用はどの位なのと丹沢さんが聞くと1人最低10万円だから3人で30から50万円位と言うと嘘だろと驚いていた。

 そりゃ悪いことしたなと丹沢先生が言い鈴江さんからお父さんに、くれぐれも宜しくと言っておいて欲しいと言われた。さっき佐藤さんからの電話で博多医師会の中堅の先生方が人口と高度臨床検査センターの関係について興味を持っていて、多くの質問や忌憚ない意見を聞いたと話していた事。更に若手がソーシャルレンディングで集めれば意外に資金は集まるかも知れないと言った。

 しかし、この事業は投資だけでは無理だと断言した話などもした。しかし、その後も連絡しますから宜しくお願いしますと言う人が多く、中堅の連中にかなりの佐藤信者を作ったようだと言うと、それは良いことだと丹沢先生が喜んだ。最後に丹沢先生が是非、博多に高度臨床検査センターを作ろうと力強く、宣言した。こうして2017年が終わり、2018年があけた。

 2018年には博多に高度臨床検査センターを是非作りたいと丹沢先生と佐藤さんからの年賀状に書いてあり、博多高度臨床検査センター設置委員会を立ち上げて欲しいと博多医師会の中堅若手の話が多いと、その熱気の強さを感じたようだった。その後2018年3月11日に佐藤さんに博多医師会の中堅若手から訪問要請があり静岡から博多に向かった。

 用件と言うのは博多高度臨床検査センター設立委員会を博多医師会の中に作る話が多かった。早速、博多医師会に行き中堅若手10人と話をして博多高度臨床検査センター設立委員会の会長1人男性、副会長1人女性、委員4人、男女2名ずつを選出する事。博多高度臨床検査センター設立委員会の活動要項と今後の予定を作成せよと指示した。

 直ぐに人選が始まり、やがて役員が決まり。設立予定は2020年3月迄に行う事。金銭的なことは博多医師会関係者で投資できる人は3、4人、1、2億円、足らない資金の分をソーシャルレンディングの会社の堂前社長と打ち合わせる事を指示した。役員は会長が白戸圭介、副会長が城島早苗、委員はここにいる、臨床放射線の秋田叶夫、池田公彦、事務の熊本時子、薩摩美子が担当することになった。

 佐藤さんが今迄の経験で高度臨床検査センターを作るという前提条件で会議を進める事が鍵だと言った。作らないという事は考えない。これが一番のポイントだと伝えた。もし作ることが決まったら連絡もらえれば、CT、MRIの中古品、またはリースの話は首都圏の方で話進めるから必要な時は連絡するから、その時は、会長、又は、代行できる副会長がすぐ来る事と言った。

 更に以前、高度臨床検査センターを設立する時に使った高度臨床検査センターの医療機関と医療を受ける患者側にとってのメリットを書いた小冊子を作ったから、それを病院、開業医、医師会、主要駅の目に付くところで道行く住人達に配って啓蒙する事が重要だと説明した。どの位の時間を見込んだら良いですかと白戸圭介君が聞くので、まず合計で1、2億円の資金を拠出してくれる事が決まってから1年で作れると思うよと伝えた。

 多分、ソーシャルレンディングの方は日本全国から公募するので比較的簡単に資金が集まると思うと話した。必要なパンフレット、資料は、白戸圭介君宛てに段ボール箱に入れて、送ろうと言うとわかりました博多医師会の事務の人に話しておきますと言ってくれた。事務的な話は、この位で良いかと、それとも、このほか聞いておきたいことがあれば聞いてくれと佐藤さんが言うと了解ですと言った。

 もし何かあったら佐藤さんの方に電話を入れますと白戸君が言い会議が終了。その後、決起集会として居酒屋で乾杯しようと言う事になり安くて旨い所へご案内しますと言うのでタクシーに分乗し、佐藤の泊まるホテルに寄り中州で博多高度臨床検査センター設立委員会発足の総決起隊を開く事になり若手がスマートフォンで友人も呼んでも良いかと聞くので大勢の方が景気づけのためになると佐藤さんが笑いながら言った。
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