第19話 PTSD

文字数 788文字

◇◇ PTSD ◇◇


もう、6~7年前のこと。ネット動画をみているうち、京都の、とある高校の吹奏楽部のネット動画を、たまたま目にしてしまったのだ。

これは '劇薬' だった。
感激のあまり、1か月ほど、なぜか、心の底から身震いするような感動が、だだ漏れしてくるのを止められない。
ちょっとしたことで、涙腺が弛み、嗚咽するのだ。
まるで、永年の塵労が掃き清められ、ピュアな気持ちが沼の底の隙間から光り出したかのような...。
そんなPTSDすらもたらすのは、まさしく、デビルズさんたちの所業にちがいない(笑)


さて、それから、1か月ほど経ったころ。
突如として、堰を切ったかのように小説モドキを書きはじめたのだ。
今にして思えば、書くことによって、自分の言葉で咀嚼可能なものとして内的に取り入れることが、ヒーリングにつながったのだろう。
そうして書かれた作品が、普門館高校吹奏楽部・短編集の「第31話 美しきマーチング」であり、「第7話 双輪の華」などである。

さらに、動画を細かく見ていくと、感動する場面がある。
ところが、その感動のありかが、わからない。漠とした感動。理由や背景がはっきりしない。言葉になっていない。
しかし、その感動のありかを突き詰めていくと、3点くらいみえてくる。すると、一気呵成に話が降ってきて、作品となって現れる。脳裏に映像が動き出すのだ。ほとんどの作品がそうして誕生した。

自分なりに、ある程度、良く書けたかなと思われた作品のカウント数が伸びるのは、読者の方と感動が共有できたような気がして、うれしいものです。執筆後の愉しみです。



お陰様で、「普門館高校吹奏楽部・短編集」開設後4か月余りでPV6000を超えました。この種のジャンルの作品としては、多くの方にご訪問いただいており、感謝しております。このところ、年度初めの多忙にかまけて新作公開が滞っておりますが、ご容赦ください。



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