違和感../遼
文字数 758文字
大きな窓から暖かい陽が差し込み、食卓から朝ごはんのいい匂いが漂う
そんな、いつもと変わらない朝のはずだった
藍の声がリビングに響く
と慶子は微笑む
と言いながら抱きしめると、藍は嬉しそうに抱きつく
そんな藍と慶子の会話に、俺は幸せを感じる
この日常を幸せだと感じていた
この幸せが少しずつ崩れていっていることも知らずに
*ピコンッ
俺の携帯にメッセージが届く
今日が
覚えているわよね?
慶子の声にハッとし
俺は見つめていた画面を隠す
準備を終えた藍がバタバタと玄関へとやってくる
不思議そうに2人は俺を見つめる
いってきます!と3人の言葉が重なりそれぞれの場所へと歩き出す
俺は少し歩いたところで再び