違和感../慶子
文字数 769文字
仕事も終わり 家に帰る時間になったが 一向に遼からの返信は無かった
余程忙しい日でも 忙しい事を知らせる連絡はしてくれていた
何度も送るのは気がひけるが 心配もあり再びメッセージを送る
お仕事が忙しいのかしら?
働いた後は疲れているだろうから、元気が出る様においっしい料理を作っておくわね
帰りが遅くなるのであれば、連絡ください
夕飯の匂いにつられたかのように、藍が帰宅する
少し拗ねながら部屋に向かう藍を横目に
私は再度携帯を確認するが、遼からの連絡はない
21時
夕食やお風呂も済み 軽い眠気が襲ってくる時間にも関わらず
私の携帯は静かなままだった
この時間まで何も連絡がないのは初めての事だった
不安に襲われ 電話をかける
~♪
1回
~~♪
2回
~~~♪
3回
何度 呼び出し音が鳴っても
遼が電話に出る気配はない
この心に引っかかる 嫌な感じ
仕事が原因で連絡が出来ない訳じゃないような気がして
仕事が原因で連絡が出来ない訳じゃないような気がして
ふああ と大きなあくびをする藍
不安が残りつつも ベッドへ体を預け目を閉じる
どうか、この嫌な予感が当たりませんように