第19話 変なやつ？（二次選考）
文字数 2,097文字
恵美という同い年の子はどうなったのだろうか？
お姉ちゃんみたく一次選考で特待生に昇格合格っていうことは私にはなかった…
普通に二次選考の当日…
一次選考合格の紙を受付で出していると後ろから肩を叩かれた。
振り返るとそこには…
子供っぽいの紗絵くらいだからすぐわかった（笑）
今日も頑張ろうね！！
（なんで、私だけ落ちる前提の話？逆に仮に私だけ受かったら、どうするんだよ？しかも御当地キティちゃん、同じ神奈川なんですけど私も…別に遠くの所から来てるわけじゃないんですけど…変なやつだけど、なんか憎めないやつだよな〜）
そう思ったけど。恵美なりに考えてくれたのだろう。
私なんか渡すものがなくて申し訳ない…
どうやって私のことその時は見つけてもらおうかな。
じゃあ、その変な帽子ちょうだい。
紗絵友達いなさそうだから、私が友達になってあげるから、一緒に受かろうね。
また次回会えるといいね。
数日後、私には二次選考通過の連絡が来た。
いよいよ次が最終選考だ。
恵美からもらった御当地キティちゃんのストラップを見つめながら恵美は受かっているのか気になった…
恵美っていうんだけど、私と同じ年でね、なんか変なやつなんだけど、憎めないっていうかさ（笑）
最終選考でも会えるかな〜って思ってさ。
悪いやつじゃないんだけど、失礼なこと平気で行って来るし、変な帽子とか言うくせにちょうだいっていうからあげたら、帽子嫌いとか言うしさ、でも、もし私が落ちたら、恵美が有名になったら一緒に歌ってくれるんだってさ。
同じ神奈川なんだけど、田舎の方らしいんだよね。私も神奈川なのに、神奈川の御当地キティちゃんだしさ（笑）
いいやつなんだけど、ちょっと変なんだよね（笑）
いいなぁ〜♪青春だぁ〜♪
そう言えば、紗絵は特待生じゃないの？
まぁ私も誰も知らないから、恵美だと遠慮そんなしないというか、なんというか…
私は一般組です…すいません…
過程はよくない？だって紗絵は私と日本一の歌手に一緒になるんでしょ？そしたら、そんなの関係なくない？
私はまだスタートラインにも立てていないのでよくわかりません（笑）
お姉ちゃんが、有名になったら、私と恵美引き上げてくれたら、その方が早くない？（笑）
恵美ちゃんって子はそんなこと言わないでしょ？
そんなこと言ってると負けちゃうよ？（笑）
そして有名にななったらって言って私のことを引っ張ってくれようとしていた…
そういう人達が成功するのかな？
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