大 罪 a great error
通称、バブル期(世界中で日本だけに起きた現象)
日本中が狂喜乱舞した10年―
日本が一人あたりのGDP(国民総生産)で世界一になった瞬間でした。
国民の誰もが、戦後の高度成長期に勤勉を貫いた、日本人の勝利だと信じて疑いませんでした。Japan as No1 なる言葉も海外から聞こえてきました。ますます有頂天になる日本。
本作品は、多くの国民が満ち満ちた現金に狂い、躍り明かしたバカげたバブル期に、
未来を閉ざされた科学者の生涯を追います。彼らの画期的な発明(ハイテク、IT革命)は日本では評価されずに埋もれ去ります。つまり、便利な物は満ち足りた金で何処ぞの国から買えばよい、との理屈です。日本はこの産業で致命的な遅れをとったことは周知の事実ですね。日本にはアップルもウィンドウズも、マイクロソフトもありません。
さらに、この時期だからこそ台頭出来た、新興宗教教団「オウム真理教」の暗躍も見逃せません。無差別テロはなぜ起きたのか、バブル期を見つめると、その答えが出てきます。
また、この10年は大きなツケも産み出しました。大量のホームレスです。その象徴的存在として新宿西口の地下道に段ボールハウスが作られました。時の行政はこれを汚点恥辱と考え、排除に乗り出します。その考えは人間を差別し、排除する、究極の非人道的な「排除アート」を産み出したのです。
本作は、女性雑誌記者の眼を通して、我が国の歴史上の最大の汚点・バブル期を見つめます。
目次
完結 全13話
2024年02月20日 21:01 更新
- 第1話 文学賞のゆくえ2023年11月22日
- 第2話 世情2024年02月20日
- 第3話 先端科学者の悲哀2023年05月13日
- 第4話 新興教団とは2023年05月19日
- 第5話 段ボールハウス2023年05月17日
- 第6話 騙された先端科学者2023年05月20日
- 第7話 行き場を失うホームレス 2023年06月24日
- 第8話 最後の晩餐2023年06月10日
- 第9話 反逆2023年06月10日
- 第10話 途を違えた研究者 2023年06月17日
- 第11話 バブルが吹き込んだ革命2023年06月24日
- 第12話 盗用される文学賞2023年08月07日
- 第13話 泡あぶくに消えゆく2024年02月20日
登場人物
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小説情報
大 罪 a great error
- 執筆状況
- 完結
- エピソード
- 13話
- 種類
- 一般小説
- ジャンル
- 現代ドラマ・社会派
- タグ
- バブル期, 失われた10年, 狂喜乱舞, 金、金、金, 金満経済, オウム真理教, 談合文学賞, 先行投資の意義, 半導体, アルゴリズム
- 総文字数
- 35,606文字
- 公開日
- 2023年04月13日 14:27
- 最終更新日
- 2024年02月20日 21:01
- ファンレター数
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