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新ジャンル『詩小説』詩のような小説、小説のような詩

4|恋愛・ラブコメ|連載中|33話|29,429文字

恋愛, 短編, 現代, 日常, 青春, 女主人公, ショートショート, 稀勢の里, ライトノベル, 坂口健太郎, 日本アカデミー賞, 成人式

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目からウロコ。新たな『本』のカタチ。それこそが詩小説。詩+小説。CDを聞き流すように、ショートフィルムを観るように読める。女性の共感を得る物語。1から2を作るのではなくて、0から1を開拓しよう。

なぜ、『詩小説』なのか?
本、売れない時代に、新たな本のカタチを。
活字離れした読書に読みやすい内容を。
言葉選び、テンポ、表現を工夫。
忙しい現代人に。時間がなくても、時間を作らなくても、読めるサイズに。
あなたに寄り添う。様々にシーンにどうぞ。
。ありそうでないがここにある。ここで、詩小説を日々投稿していきます。

詩小説とは?
詩+小説。詩と小説の融合。父が詩、母が小説、詩と小説のハーフです。
詩小説を説明するうえで、1番分かりやすい例となる作品が『筆記体の雨』

ご覧ください。

詩小説『筆記体の雨』 3分で切なく 大人の女性へ 新感覚

筆記体の雨―tomonoura―

雨が降る。雨が降る。言葉が降る。
取り留めもない言葉が降る。

達筆でもなければ、訂正の棒線もない。
ましてやアルファベットを丁寧に並べる余地もない。
勢いで、ペンを走らせた。感情のままに筆圧を込めた。殴り書きの文字は。

筆記体の雨。

空から降るhも、iも、sも、窓の向こうでアスファルトを濡らす。
突然の雨は土砂降りとなり、傘を持ち合わせていなかった私は、坂の上にある純喫茶へと逃げ込んだ。

珈琲を点てる香り。静かに流れるレコード。窓の外には筆記体の雨。
ブレンドの上で湯気が微かに揺れていた。香りを吸い込めば彼を思い出す。

恋をしたのは、低い声。
恋をしたのは、細い指。
恋をしたのは、背伸びしても届かない果実。

私は彼に色んなことを教わった。珈琲も無糖で飲めるようになった。キスも上手になった。フレンチトーストが作れるようになった。そして、許されない恋があることを知った。

ここは、港街。波止場からは、一日五往復の船が出る。
旅立ちを急かされても、私はここに立ち止まったまま。私に宛てた風の便りは今日も届かない。

あのホテルでふたり、何度目かの朝を迎えた。ベットから降りて、裸足のままカーテンを開いて、眺めた朝焼けの中、彼には大事な女性がいることを知らされた。

坂の上にあるこの純喫茶からは、港街を一望することが出来る。
今も尚古い建造物が残るこの街は、時間が止まったままの様。今の私と、とても似ている。

言葉は裏腹だ。「優しくしないで」なんて言ってみた。「頭なんて撫でないで」って言ってみた。そんな台詞を吐いた唇を彼のおでこに寄せていた。

この街にある港は『潮待ちの港』なんて呼ばれている。

どうやら私の波止場には良い潮は来ないらしい。もうどれくらい待ってみただろうか? ここへ立ち止まったまま、今も。

どうしてだろう? 思い出す景色は、後ろから袖をまくってくれる彼。
髪をひとつに結わってくれる彼。
窓から見えるあの小さな港で、彼の身体にもたれる私。

幸せそうな思い出が、企んだ笑顔で心をノックする。私は思い出を追い払うことが出来ない。

「ごめんなさい」

私は思わず泣いてしまった。誤魔化したいのか、平気なフリをしたいのか、大袈裟に笑ってみた。

「どうされました?」

カウンターの奥で白髪のマスターに尋ねられる。

「あぁ、いや、なんでもないんです。あれです。失恋しただけなんです。だから平気です」
 
隠したいのか、吐き出したいのか分からない私。頬を濡らした泪を拭き取ってもう一度笑う。

「泣くなんてズルいですよね」

 マスターはうつむき、ビンに紅茶の葉を詰める。

「好きだった、うん。好きだった。本当に、好きだった」

「どんなに追い越そうとしても、敵いっこないですよ。思い出には」

泪は溢れ返り、テーブルの上に崩れ落ちる。

雨が降る。雨が降る。
言葉が降る。言葉が降る。

筆記体の雨。

あの港から出航を告げる汽笛が鳴り響いた気がした。



like 坂口健太郎 稀勢の里

日本アカデミー賞おめでとうございます。

稀勢の里 引退 お疲れ様でした。

もくじ

登場人物紹介

主人公はあなたです。それぞれの恋愛模様を『詩小説』で。

小説情報

新ジャンル『詩小説』詩のような小説、小説のような詩

新ジャンル『詩小説』  Sisyousetu

執筆状況
連載中
エピソード
33話
種類
一般小説
ジャンル
恋愛・ラブコメ
タグ
恋愛, 短編, 現代, 日常, 青春, 女主人公, ショートショート, 稀勢の里, ライトノベル, 坂口健太郎, 日本アカデミー賞, 成人式
総文字数
29,429文字
公開日
2019年01月10日 19:41
最終更新日
2019年01月17日 02:38
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作者プロフ

新ジャンル『詩小説』  Sisyousetu

目からウロコ。新たな『本』のカタチ。それこそが詩小説。詩+小説。CDを聞き流すように、ショートフィルムを観るように読める。女性の共感を得る物語。1から2を作るのではなくて、0から1を開拓しよう。ここで、詩小説を公開していきます。

2010年 ジョジョはメルクを抱きしめる出版

2015年 こたえあわせ出版

2017年 とある広島の片隅を舞台にした50の短編小説出版

2018年 とある岡山の片隅を舞台にした50の短編小説出版

なぜ、『詩小説』なのか?
本、売れない時代に、新たな本のカタチを。
活字離れした読書に読みやすい内容を。
言葉選び、テンポ、表現を工夫。
忙しい現代人に。時間がなくても、時間を作らなくても、読めるサイズに。
あなたに寄り添う。様々にシーンにどうぞ。

手のひらに詩小説を。

詩小説とは?
詩+小説。詩と小説の融合。父が詩、母が小説、詩と小説のハーフです。

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4|恋愛・ラブコメ|連載中|33話|29,429文字

2019年01月17日 02:38 更新

恋愛, 短編, 現代, 日常, 青春, 女主人公, ショートショート, 稀勢の里, ライトノベル, 坂口健太郎, 日本アカデミー賞, 成人式

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