07:時雨かりん
文字数 2,339文字
そう言って館山氏は優雅に立ち去りました。
海苔蔵さんは迅之介さんの話を聞き流し、窓の外を見ました。吹雪は弱まっており、朝になる頃には止むだろうと思われました。
そうしてあなたたちは眠りに就きました。
翌日、朝食。
館山氏は朝食に目玉焼きやトーストを用意してくれました。
あなたたちが朝食を食べ終わると、館山氏は「いってきます」と言ってかりんちゃんを連れて館を出発しました。
合成音声のような声が何か叫んでいるのが、まさきちゃんと海苔蔵さんの耳には聞こえました。
海苔蔵さんは部屋から出て耳を澄ましてみます。声はゲストルームBのほうからするようです。
「みなさん、みなさん」という声が、海苔蔵さんとまさきちゃん以外にも聞こえてきました。
ガチャ。
あなたたちはゲストルームBの中へ入ってみました。
海苔蔵さんとまさきちゃんは、ベッドの下から聞こえてくることに気付きました。
海苔蔵さんがベッドの下を調べると、其処には iPhone が落ちていました。
iPhone の画面は真っ黒になり、まさきちゃんはそれを拾い上げました。
ベッドの下を調べ終わって顔を上げると、ベッドの上に手紙が一枚落ちていることに気が付きました。
あなたたちはその手紙を読むことにしました。
まさきちゃんは酢太郎さんに iPhone を押し付けます。
酢太郎さんが Siri を起動させました。