06:地下への扉
文字数 3,098文字
酢太郎さんが待っているゲストルームAに、迅之介さんがカエルを持って現れました。
まさきちゃんもゲストルームBのかりんちゃんのところにミネラルウォーターを置いてから、ゲストルームAにやって来ました。
まさきちゃんがカエルを観察しようと覗き込むと、カエルが突然ジャンプしてきました。
それに驚いてしまい、背後にあった椅子に腰をぶつけてしまいました。
迅之介さんがカエルを再び拾おうとすると、カエルはその手にちゃんと乗ってきます。
酢太郎さんと迅之介さんはカバンを取り囲み、カエルを袋に入れてカバンに隠そうとしたところに海苔蔵さんが入ってきました。
あなたたちが廊下をゾロゾロと歩いていると、不意に館山氏と遭遇しました。
「皆さん、どうしたんですか?」と声をかけられ、酢太郎さんは咄嗟に身を隠しました。
まさきちゃんはキラキラキラと輝いて館山氏に対し美少女振りを発揮します。
海苔蔵さんもまさきちゃんの後ろからキラキラした目で館山氏を見ます。
酢太郎さんも何事も無かったかのようにひょっこり出てきて、あなたたちは扉へ向かうことになりました。
扉は木でできており、いろいろな模様が彫られています。
古すぎて見えにくいですが扉の真ん中、ドアノブの真下には小さな鍵穴があります。
しかしながら何も聞こえず、海苔蔵さんはとてもガッカリしました。
酢太郎さんは写真を撮ろうと扉に近付きましたが、手が滑って携帯電話を取り落としてしまいます。
酢太郎さんが地面に落ちた携帯電話を拾おうとしたところ、その時たまたま一歩前に出た迅之介さんの膝に、顔面から直撃してしました。
迅之介さんは古い扉であることしか分かりませんでした。
この扉は年季が入っているのでちょっと力を入れて殴れば壊して開けることができるのではないかと、まさきちゃんは気付きました。
まさきちゃんは館山氏には聞かれないように、男性陣にコソッと言いました。
あなたたちは全員入浴を済ませ、それぞれ部屋に戻り今夜はもう休むことにしました。