12:ヘビ人間 その2
文字数 2,147文字
迅之介さんの拳はヘビ人間に交わされてしまいました。
グサッ!
ヘビ人間は海苔蔵さんの投げたメスを避けることができませんでした。
今にも倒れそうな状態でギリギリ生きています。
ヘビ人間は迅之介さんに向かって攻撃を繰り出しました。
楠木さんは大きなダメージを負いましたが、どうにか気絶は免れました。
ザクッ!
海苔蔵さんの投げたメスはヘビ人間の額に直撃しました。
ヘビ人間はそのままその場に倒れました。
あまりにもみんなが出てこないので、酢太郎さんは少女と一緒に様子を見に戻ってきました。
酢太郎さんが部屋をのぞくと、ヘビ人間が床に倒れ伏していました。
海苔蔵さんは誰から治療をするべきか困惑しましたが、まずは流血している酢太郎さんから治療することにしました。
ヘビ人間の牙には血が止まらなくなる毒があったようで、海苔蔵さんには手の施しようがありませんでした。
海苔蔵さんは酢太郎さんに哀れみの目を向けます。
海苔蔵さんは迅之介さんに包帯を巻いてパンパンと叩きました。
恵ちゃんが酢太郎さんの後ろからこちらの様子をのぞいています。
まさきちゃんは床に倒れているヘビの使用人をよく観察してみます。
ヘビ人間の焼け爛れた火傷のような怪我は、何かが這ったような痕でした。その「這った生物」によってこのような怪我ができたのだろうと思いました。
あなたたちは地下への階段を見に行くことにしました。
地下への扉は施錠されたままで開いていませんでした。
あなたたちは鍵束のカギが合うか試してみました。しかし、この扉に合うものはありませんでした。
まさきちゃんは厨房でガサガサと探してみましたが、武器として使えそうなものは見付けられませんでした。
あなたたちの後ろをついてきていた恵ちゃんと、まさきちゃんは手を繋ぎました。
そして全員で蔵へと向かいました。
相談しながら歩いて、あなたたちは蔵に到着しました。
鍵束のカギで蔵を開けることができました。
あなたたちは蔵の中に入ってゆきました。