第1話:樋口兄弟誕生と株投資開始

文字数 2,035文字

 1933年10月30日生まれの樋口辰吉は、1946年、実家のある、横浜市神奈川区六角橋に疎開先の箱根から帰って来た。そうして地元の中学校に入って1949年横浜翠嵐高校に合格して自転車で通い始めた。その後、1952年、横浜国大経済学部を受験して合格した。1956年に卒業して地元の横浜銀行に入行した。東神奈川支店に配属されて自宅から通った。

 1957年5月に同じ銀行に勤める沢辺夏枝さんと結婚。1958年8月3日、長男の樋口秀夫が誕生。1961年6月6日に次男の樋口昭二が、誕生した。1961年4月にN証券、横浜支店に証券口座を開き200万円を入金した。1962年11月初旬の朝、N証券の担当者から日本郵船株の気配値が18円と安いので買いと言われ10万株を180万円で買い残金が20万円となった。

 1971年4月、長男の樋口秀夫が、地元の中学に入学。1972年12月下旬の朝、証券会社の担当者から日本郵船株の気配値が307円と高いから売りと言われ全株成り行き売り注文を出すと日本郵船株保有期間中に1.5倍の株式分割し15万株に増えていたため税引き後利益が3632万円で残金が3652万円となった。

 1974年4月、長男の樋口秀夫が、翠嵐高校に合格し、同じ頃、弟の樋口昭二が、地元の中学にあがった。1975年の春、樋口秀夫が、予備校には入り横浜国大理工学部電気科を目指した。一方、樋口昭二は、平沼高校に入りたいと受験勉強をしていた。1977年になり樋口秀夫が、横浜国大理工学部電気科を受験して合格した。樋口昭二も平沼高校に合格した。

 1980年になり樋口昭二は、横浜市大経済学部と神奈川大学経済部に出願書類を提出し横浜市大経済学部を受験したが不合格となり神奈川大学経済部に合格して通い始めた。この年の夏、樋口秀夫は、川崎のN社で夏休み就職を前提とした研修アルバイトを4週間して自分をアピールし就職試験を受けた。そして10月に内定書をもらった。

 1981年4月から樋口秀夫は、自宅から東横線で武蔵小杉のN社に通い始めた。一方、樋口昭二は、神奈川大学経済学部で、日本株投資同好会に入り投資の勉強に集中した。樋口辰吉は、1982年10月中旬の朝、N証券の担当者から日本郵船株の気配値が190円と安いので買いと言われ9万株を1710万円で買い残金が1943万円となった。

 1983年の夏休み樋口昭二は、横浜銀行で就職を前提とした研修アルバイトを4週間して自分が銀行マンとしての資質があるかどうか試した。その後、研修で親しくなった人達とパイプを作った。その後、就職試験を受けて内定をもらった。1984年4月横浜銀行反町支店に配属されて仕事を開始し、12月には、N証券に証券口座を開き50万円を入金した。

 1985年の正月、樋口昭二は、兄の樋口秀夫に日本経済が良くなるから証券口座を作って日本の優良企業に投資して、資産作りをした方が良いと助言した。その話を聞いて、弟と同じN証券の同じ営業所に証券口座を開き100万円を入金した。こうして、1986年が、明け、樋口一家は、横浜の伊勢山皇大神宮に初詣でに出かけ家族の健康、個人の出世と株の成功を祈願してきた。

 1986年2月中旬の朝、証券会社の担当者から樋口秀夫と昭二に電話が入り、商船三井の気配値が190円と安いから買いと言われ樋口秀夫が5千株、昭二が2千株成り行き買い注文を出し買えた。その結果、秀夫が、95万円で買い残金5万円、昭二が、38万円で買い残金が12万円となった。この頃、樋口秀夫は、自社、N社のPC9801VM4を購入した。

1986年10月には表集計計算ソフト、ロータス1-2-3が発売されて、さっそく友人から借りて試すと信じられないほどの性能に驚きを隠せなかった。この当時、日本語ワープロの人気が高かったが、樋口秀夫は、コンピューターの利点はなんと言っても計算速度の速さだと感じていたのでいろんな計算式を入れて自分の希望にあったアプリケーションとして使うようになった。

 さらにパソコンマニアの会合に出席するようにアシュトンテイト社のディーベースⅢ「DBASEⅢ」を貸してもらい試した。すると、その素晴らしさに感動しアメリカのソフトウェア技術の高さに感動した。このソフトは、ただ単に操作するだけでなく操作の方法を順序立てて英語で指示してやるとその通りにデータベースを動かしてそのデータの特徴、傾向まで教えてくれるのである。

 つまり、外科、整形外科でケガの手術をする場合、どの方法が一番有効であるかを多くのデーターから傾向を見つけ出して最終的にきめることができるのだ。その他、病気に対しての医薬品の有効性、副作用の発生状況などまでも教えてくれる素晴らしいソフトウェアであった。しかし、当初、医療関係者にとってのパソコンはスライドメーカーとしてパーセーション1987年英語版の「Persuasion」が、最も汎用されていた。
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