第22話「最終章」:ロシアのウクライナ侵攻

文字数 959文字

 3月2日、岸田文雄首相は、ロシアによる軍事侵攻でウクライナから第三国に逃れた避難民の一部を受け入れる考えを表明した。まずは親族や知人が日本にいる人々の受け入れを想定しているとした。外務省は、キーウの在ウクライナ日本国大使館を一時閉鎖し、同大使館業務をリヴィウに開設している臨時の連絡事務所に移転すると発表した。

 防衛省は、10時23分頃に北海道根室半島沖の領海上空でロシアのものと推定されるヘリコプター1機が領空侵犯したと発表した。それに対して、航空自衛隊の戦闘機が緊急発進して対応した。政府は外務省を通じて、ロシア側に厳重抗議した。3月4日、トヨタ自動車は、ロシアにあるサンクトペテルブルク工場の稼働及び完成車の輸入を同日付で停止した。

 3月7日、ロシア政府は、日本を含む48の国と地域を「非友好的な国や地域」に指定した。これに対し内閣官房長官の松野博一は外交ルートを通じてロシアに抗議したことを明らかにした。その後もロシアのウクライナ侵攻は続きウクライナの難民が去った後、ロシアの支配かとなりその支配地域が、徐々に広がっていった。

 そこには、ロシア住民を守るようにロシア軍が、常駐し、戦争は続き、ロシアは、当初の計画通り領土拡大を続けていった。しかし、ロシアルーブルの貨幣価値が下がり国民の生活は厳しくなるばかりで、モスクワ、サンクトペテルブルクなど人口が、多く若者の多い地域からは、若い市民が次々に国外に脱出して人口が減っていった。

 しかし、ロシア軍の進行は止まらず、支配地域を広げで、軍の戦車が、住民を守ると言う名目で、支配地域を広げていった。それでも、半年、1年が過ぎ、その占領地域に住み始めた人々が、西側諸国の経済制裁のため生活費に事欠くようになり拡大した領土から、再び、ロシアの大都市に逃げていった。そのため、戦車とロシア軍ばかりの支配地域となってしまった。

 さらにロシアの富裕層、上流社会の人々は、世界の自然の美しい温暖な土地を持つ国の永住権を金で買い移り住んでいった、そのため、赤道に近い避暑地、観光地には、そう言う人々が、自分たちにグループを作り、独特なコミュニティを形成していた。そして、昔のウクライナの出来事も遺跡が風化するように世界の多くの人々の思い出から風化していき消えていった。「完結」
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