第７話：残酷な子供虐待死、拉致被害者の一部開放
文字数 2,025文字
５月２２日、プロスキーヤーの三浦雄一郎、世界最高齢「７０歳」でのエベレスト登頂に初めて成功した。 ６月１０日、政府は、りそなホールディングスに対して１兆９６００億円の公的資金注入を決定した。７月１８日、元衆議院議員の辻元清美が秘書給与詐欺容疑で逮捕された。７月２０日、九州地方で集中豪雨が発生し死者２３人を出した。
７月２１日、世界水泳選手権１００メートル平泳ぎで北島康介が世界新記録で優勝した。７月２４日、２００メートル平泳ぎでも世界新記録で優勝し２冠達成となった。１０月２４日、三菱ふそうトラック・バスの欠陥隠しによる２００２年１月１０日に横浜市内で発生した母子死傷事故について、神奈川県警が業務上過失致死傷容疑で三菱自動車工業の本社などを家宅捜査した。
１１月９日、第４３回衆議院総選挙が行われ投票後、即日開票された。その結果、自民党、公明党、保守新党の与党３党が、絶対安定多数を確保した。民主党は、議席を大幅に伸ばしたが政権獲得には届かなかった。一方、社会民主党は、党首・土井たか子が小選挙区で落選する「比例区で復活」などもあり６議席、日本共産党も９議席とそれぞれ惨敗した。
１１月１９日、第４３回衆議院議員総選挙で連立与党が絶対安定多数の議席を確保。第二次小泉内閣が発足した。こうして２００４年が明けた。１月１日、明治生命と安田生命が合併し、明治安田生命が誕生した。１月２５日、大阪府岸和田市で岸和田中学生虐待事件が判明した。発見当時の被害者少年の体重は２４キロと餓死寸前。
この家庭の父親は、１９８８年に被害者である長男の実の母親と結婚した。そして、長男と１歳違いの次男をもうけたが、１９９５年に離婚。子供２人は父方の祖父母が引き取った。１９９８年頃、父親は子連れの母と一緒に住むようになり、子供２人も呼び戻し５人での生活を始めたが、やがて呼び戻された子ども２人への児童虐待が始まった。
トラック運転手の父親と内縁の妻は、２００２年６月頃から長男に暴行を行ったり食事を数日間とらせないなどの虐待を繰り返した。２００２年１０月には弟と共に不登校になった。担任は、週に２～３回、少年の自宅を訪問するが、内縁の妻は「寝ているので呼び鈴を鳴らさないでほしい」と述べた。次男は、虐待に、ついに我慢できず２００３年の夏に実の母親の元に逃げたが、長男は、その時、すでに自分一人では歩けなかったと見られている。
２００３年９月には、自力で食事を取ることが出来なくなったことを認識したが、虐待発覚を恐れ放置して死亡させようと共謀した。２００３年１１月、衰弱死したと誤解し救急車を呼ぶまで長男を放置し昏睡や脳萎縮などの傷害を負わせた。長男は６帖の部屋に軟禁されていたが、その窓は頑丈に目張りされていて、外からは何も見えない状態であった。
また、長男は自分では歩けないほど衰弱し、ブルーシートの上に寝かされていた。一応、掛け布団は与えられてはいたが、トイレの行き来も制限され排泄物はブルーシートの上に垂れ流しであった。大阪府警察は、２００４年１月２５日に殺人未遂罪で、被害者の実父と内妻を逮捕。父親は、暴行については「しつけの範囲を超えていた」とした。
そして、食事を与えなかったことについては「長男が食べなかった」と供述した。内縁の母も「長男が学校のいじめに悩んで家に引きこもるようになり、食事を取らなくなった」と、いずれも容疑を否認した。また、早朝から夜遅くまで仕事で家を空けていた父親よりも、家にいる内縁の妻の方が虐待に深く関わっていたと見て調べた。
父親と継母の二人は、阪神・淡路大震災の被災地で知り合い、その頃、継母は実子に対しても食べ物を与えないなどの虐待を行っていたという報道もあった。何とも悲しい現実ではないか。でも、本当にあった出来事である。２月１２日、秘書給与の流用による詐欺罪に問われていた辻元清美前衆議院議員に対し京地方裁判所が懲役２年執行猶予５年の判決を下した。検察、被告とも控訴せず、同月２６日に判決が確定。
５月２２日、小泉首相が北朝鮮を再訪問。平壌で、日朝首脳会談が行われ、拉致被害者の家族５人が帰国した。５月２８日、元オウム真理教幹部で、地下鉄サリン事件など１０事件で殺人罪に問われていた井上嘉浩「一審では無期懲役」に東京高等裁判所が死刑の判決下された。７月１３日、２００４年７月、新潟と福島県で豪雨が発生し、三条市や中之島町「現在の長岡市」を中心に甚大な被害となった。
７月１９日、福井県で福井豪雨発生し、ＪＲ越美北線の九頭竜川水系足羽川に架かる７つのうち５つの橋梁が流失し、同線越前花堂駅～越前大野駅間が２００７年６月３０日まで不通となった。９月１４日、２００１年に発生した附属池田小事件で死刑が確定していた加害者の死刑が執行された。９月２９日、台風２１号が上陸、三重県宮川村で大規模な斜面崩落による土砂災害が発生した。
７月２１日、世界水泳選手権１００メートル平泳ぎで北島康介が世界新記録で優勝した。７月２４日、２００メートル平泳ぎでも世界新記録で優勝し２冠達成となった。１０月２４日、三菱ふそうトラック・バスの欠陥隠しによる２００２年１月１０日に横浜市内で発生した母子死傷事故について、神奈川県警が業務上過失致死傷容疑で三菱自動車工業の本社などを家宅捜査した。
１１月９日、第４３回衆議院総選挙が行われ投票後、即日開票された。その結果、自民党、公明党、保守新党の与党３党が、絶対安定多数を確保した。民主党は、議席を大幅に伸ばしたが政権獲得には届かなかった。一方、社会民主党は、党首・土井たか子が小選挙区で落選する「比例区で復活」などもあり６議席、日本共産党も９議席とそれぞれ惨敗した。
１１月１９日、第４３回衆議院議員総選挙で連立与党が絶対安定多数の議席を確保。第二次小泉内閣が発足した。こうして２００４年が明けた。１月１日、明治生命と安田生命が合併し、明治安田生命が誕生した。１月２５日、大阪府岸和田市で岸和田中学生虐待事件が判明した。発見当時の被害者少年の体重は２４キロと餓死寸前。
この家庭の父親は、１９８８年に被害者である長男の実の母親と結婚した。そして、長男と１歳違いの次男をもうけたが、１９９５年に離婚。子供２人は父方の祖父母が引き取った。１９９８年頃、父親は子連れの母と一緒に住むようになり、子供２人も呼び戻し５人での生活を始めたが、やがて呼び戻された子ども２人への児童虐待が始まった。
トラック運転手の父親と内縁の妻は、２００２年６月頃から長男に暴行を行ったり食事を数日間とらせないなどの虐待を繰り返した。２００２年１０月には弟と共に不登校になった。担任は、週に２～３回、少年の自宅を訪問するが、内縁の妻は「寝ているので呼び鈴を鳴らさないでほしい」と述べた。次男は、虐待に、ついに我慢できず２００３年の夏に実の母親の元に逃げたが、長男は、その時、すでに自分一人では歩けなかったと見られている。
２００３年９月には、自力で食事を取ることが出来なくなったことを認識したが、虐待発覚を恐れ放置して死亡させようと共謀した。２００３年１１月、衰弱死したと誤解し救急車を呼ぶまで長男を放置し昏睡や脳萎縮などの傷害を負わせた。長男は６帖の部屋に軟禁されていたが、その窓は頑丈に目張りされていて、外からは何も見えない状態であった。
また、長男は自分では歩けないほど衰弱し、ブルーシートの上に寝かされていた。一応、掛け布団は与えられてはいたが、トイレの行き来も制限され排泄物はブルーシートの上に垂れ流しであった。大阪府警察は、２００４年１月２５日に殺人未遂罪で、被害者の実父と内妻を逮捕。父親は、暴行については「しつけの範囲を超えていた」とした。
そして、食事を与えなかったことについては「長男が食べなかった」と供述した。内縁の母も「長男が学校のいじめに悩んで家に引きこもるようになり、食事を取らなくなった」と、いずれも容疑を否認した。また、早朝から夜遅くまで仕事で家を空けていた父親よりも、家にいる内縁の妻の方が虐待に深く関わっていたと見て調べた。
父親と継母の二人は、阪神・淡路大震災の被災地で知り合い、その頃、継母は実子に対しても食べ物を与えないなどの虐待を行っていたという報道もあった。何とも悲しい現実ではないか。でも、本当にあった出来事である。２月１２日、秘書給与の流用による詐欺罪に問われていた辻元清美前衆議院議員に対し京地方裁判所が懲役２年執行猶予５年の判決を下した。検察、被告とも控訴せず、同月２６日に判決が確定。
５月２２日、小泉首相が北朝鮮を再訪問。平壌で、日朝首脳会談が行われ、拉致被害者の家族５人が帰国した。５月２８日、元オウム真理教幹部で、地下鉄サリン事件など１０事件で殺人罪に問われていた井上嘉浩「一審では無期懲役」に東京高等裁判所が死刑の判決下された。７月１３日、２００４年７月、新潟と福島県で豪雨が発生し、三条市や中之島町「現在の長岡市」を中心に甚大な被害となった。
７月１９日、福井県で福井豪雨発生し、ＪＲ越美北線の九頭竜川水系足羽川に架かる７つのうち５つの橋梁が流失し、同線越前花堂駅～越前大野駅間が２００７年６月３０日まで不通となった。９月１４日、２００１年に発生した附属池田小事件で死刑が確定していた加害者の死刑が執行された。９月２９日、台風２１号が上陸、三重県宮川村で大規模な斜面崩落による土砂災害が発生した。
