第20話 ミコちゃんは女の子
文字数 434文字
「ボクト、おはよう」
「おはよう。あれ?ミコちゃん。きょうは土曜日だよ?幼稚園はお休みだよ」
「うん・・・ボクトにあげたいものがあったから、お父さんに車で送ってもらったの」
「え。なに?」
「これ」
「うわっ」
ミコちゃんが両手にかかえてボクの顔のまん前に出してくれのはね。
「サボテンだ!花が咲いてる!」
小さな鉢に植えられた小さなサボテン。そのほんとうに先っぽのところにトランペットみたいに大きなオレンジの花が突き出るように咲いてるんだ!
「今朝起きたら咲いてたの。何年も咲いたことなくて初めてだから」
「いいの?」
「うん。ボクトにあげたいの。好きだから」
「ありがとう!」
「・・・じゃあ行くね。お父さんが待ってるから」
「うん。また月曜ね!」
うわあ。お、とと。
花が大きすぎて、お鉢に重りをおかないと倒れちゃう。
ふふ。オジギソウだけじゃ寂しかったからちょうどよかった。
でも、いいのかな。
さっきミコちゃん、
「おはよう。あれ?ミコちゃん。きょうは土曜日だよ?幼稚園はお休みだよ」
「うん・・・ボクトにあげたいものがあったから、お父さんに車で送ってもらったの」
「え。なに?」
「これ」
「うわっ」
ミコちゃんが両手にかかえてボクの顔のまん前に出してくれのはね。
「サボテンだ!花が咲いてる!」
小さな鉢に植えられた小さなサボテン。そのほんとうに先っぽのところにトランペットみたいに大きなオレンジの花が突き出るように咲いてるんだ!
「今朝起きたら咲いてたの。何年も咲いたことなくて初めてだから」
「いいの?」
「うん。ボクトにあげたいの。好きだから」
「ありがとう!」
「・・・じゃあ行くね。お父さんが待ってるから」
「うん。また月曜ね!」
うわあ。お、とと。
花が大きすぎて、お鉢に重りをおかないと倒れちゃう。
ふふ。オジギソウだけじゃ寂しかったからちょうどよかった。
でも、いいのかな。
さっきミコちゃん、
好きだから
って言ってたそんな大切なサボテンなのに、ボクにくれるなんて。