あらしじ

文字数 745文字

あらすじ
 数年前に下津国(あの世、もしくは冥界)にいた八の雷神(やくさのいかずちのかみ)が現世に降臨した。雷神たちの目的は現世と下津国をつなげて今の世界の均衡を壊すことにあった。雷神たちは人間がもたらした環境破壊や勝手な土地開発によって住む場所を追われた物の怪たちを率いて軍を編成していきやがて大きな戦乱を巻き起こした。その中には人間社会に疑問を抱く人間すらも混じっていた。その動きに対抗して今の世界を守りたい人間たちが協力し合い抵抗軍という組織が出来上がった。その抵抗軍は祓除師と呼ばれる物の怪や霊魂などを退治するのを生業とする人間たちで編成されておりその中でも特にその界隈で力を持つとされる十界(じっかい)家と詠垓(えいがい)家がその組織の中核をなしていた。
 両陣営の争いが緩やかに続く状況の中で古徳 朔という少年は雷神軍がもたらす戦争の惨禍を目の当たりにしまた多くの人間が雷神軍という悪と戦うことを大義と位置付けていた時代の潮流に感化され抵抗軍に入ることを決意した。雷神軍と争いつづける日々が続く中で彼はある戦に負けて雷神軍の捕虜となった。彼はそこで様々なことを知り物の怪と人間が共生できる理想の画策をし始めた。
 彼は自分なりの考えで仲間とともにその理想の実現を求めて奔走したがすべてが徒労で終わってしまった。そんな彼の前に残った現実はいつまでも争い続ける雷神軍と抵抗軍のすがたであった。理想を失った彼は今の世界の均衡が壊された時に出るであろう多くの被害を考えて再び抵抗軍で戦うことを決めた。戦いは彼の奮闘のおかげで抵抗軍の勝利となる。
 そこから数年後が経ちかつての仲間たちと戦うことにより得た今の世界でかつて少年であった青年はただ生きていた。これは彼らがこの世界で生きる物語である。
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