第10話 「病院」
文字数 993文字
── 香奈が小学生の時の出来事 ──
17:05
2台の救急車が公園前の交差点に到着した。
救急隊員は香奈を運び、守も後を追うように救急車に乗り込む。
その後に雛川も別の救急車に運ばれ病院へと向かう──。
17:15
先に病院に到着したのは香奈を乗せた救急車。
救急隊員とドクターがストレッチャーで香奈を緊急搬送へ運ぶ──。
【JCS2】
見当識障害のこと
「今がいつか(時間)」「ここがどこか(場所)」「(誰なのか(人)」がわからなくなる状態。
17:20
雛川海斗も病院に搬送された。
意識不明の重体。
雛川は香奈の妹であり、
現在の名前は「桃井海斗」である。
── ICU ──
夜になり香奈は集中治療室で眠っている。
ベットの隣で見守っている守は香奈の右腕にそっと触れている。
すると集中治療室へ仕事帰りの香奈の父親がやってきた。
香奈のお父さんは慌てて海斗が手術をしている手術室の前に向かう。
すると手術中のランプが消えドクターが現れる──。
香奈のお父さんは愕然とし、床へ座り込む──。
落ち込んでいる香奈のお父さんの前に守が歩いてやってくる──。
香奈のお父さんは守に一冊の本を渡した──。
守は【四つ葉のしおり】の1巻を少しめくった──。
つづく