第1話 「落し物」
文字数 1,425文字
それは、学校での出来事──。
うちは高校2年生の「桃井 香奈(ももい かな)」 本が大好きでいつも学校の教室で読んで過ごしている。
新学期が始まりクラス替えも行い、みんなは元気で活気が溢れたクラスになっている。
私の席は窓側の後ろの方で特等席と言っていいほどの場所。
本を読むには一番いい席だ。
10分間の休憩も終わり、担任の先生が教室に入ってきた…
"ガラガラガラッッッ…"
うちの学校では毎朝ホームルームを行っている。
彼女の名前は「冴島 美穂(さえじま みほ)」 去年の冬に転校してきた女の子
うちと同じクラスではなかったから、ほぼ初めまして。
好奇心旺盛でちょっぴり天然な子
うちの前に座っていたから立候補してビックリした。
冴島は後ろを振り返って桃井に話しかけ図書委員を進めた。
すると、先生は黒板に図書委員 「桃井 香奈」と書き
新学期早々、冴島さんの推薦により うちは図書委員になってしまった。
朝のホームルームが終わり休み時間
うちはトイレに行きたくなったので教室を去った──。
2人は廊下を仲良く歩きながら3階にある音楽室へと向かう。
すると、目の前に高身長の男の子がいる。
階段の方へ向かって行くのを冴島が目撃した──。
美穂は香奈の左腕を掴み小走りで男の子の方へと向かった。
2人は急いで階段の方へと向かい曲がり角を右へ曲がった時には男の子はいなかった…
香奈は走った勢いで疲れてしまい下を向きながら呼吸をした。
すると…何か見つけたようだ。