第8話 「夏」
文字数 878文字
── 7月15日 教室 ──
外はほんわか夕日に染まった積乱雲があり、セミの鳴き声が聞こえる──。
16:00
ホームルームをしている。
夏休みという言葉に胸を踊らせ
元気よく返事をする生徒たちの声を聞きながら、先生は去っていった。
美穂と香奈は椅子に座って話している。
香奈はそっと下を向いて、ため息をするかのように言った。
すると美穂の席に金髪の男子生徒が近づいてきた。
香奈は美穂におそるおそる誰なのか訪ねた。
金髪男性生徒の名前は「菊場 守(きくば まもる)」吹奏楽部をしている。
香奈とは小学生の時の同級生で幼馴染。
美穂とは去年の高校1年の時一緒のクラスで部活が同じ。
守は香奈の肩に触れる。
だが、香奈は勢いよく大声を出して手をはらう──。
美穂と守は同様している──。
香奈はカバンを持って、そっと教室を出ていくのであった──。
つづく