第16話 「本」
文字数 1,053文字
── 21:20 病院 ──
目が覚めた香奈は守との過去の記憶が徐々に戻っているみたいだ。
すると、勢いよく病室の扉を開けて雛川が入ってきた──。
香奈は少しづつ下を向きながら泣き始めた。
雛川はカバンから本を取り出し”あじさい柄のしおり”を見せた。
香奈の病室の扉越しに自販機で飲み物を買いに行った美穂が立ち聞きをしている──。
雛川はカバンを持ち帰る準備をした。
香奈は無事退院をして学校生活を送っている。
夏も過ぎ、文化祭も終えクリスマスを迎えることになった──。
つづく