(二)‐14

文字数 267文字

 通常この手の爆弾は、電池を液体窒素で冷却処理してしまえば通電がなくなり、爆弾は起爆しなくなる。しかし、今回の爆弾は電池部分が箱の中心部近くにあり、箱の外側から冷却処理をした場合、簡単にはいかないと考えられた。実際、今さっき、処理したはずの爆弾がアクアラインのトンネルを爆破してしまった。
 大川も新町の提案に賛成したため、爆弾処理の指揮を執る扇町班長は、残った二チームに解体を指示した。解体とはいえ、すべてをバラすのではなく、電池を露出させる程度に、という点を班長は強調した。直接液体窒素のスプレーを吹き付けられればいいのだ。

(続く)
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