(三)‐7
文字数 291文字
爆薬は基板に取り付けられているベルトで固定されていた。無線で扇町班長に確認すると、ベルトの内側には配線が通っており、それを切ると通電し雷管が作動するだろうとのことだった。そのため、浅野はすぐに腰のツールボックスからさっき使ったのと同じコードを取り出して、基板に素早くクリップ留めをした。この時点で顔の近くまで持ち上げられた基盤のカウンターの時間は2分48秒だった。
さらに大川の腕が少しずつぷるぷると震えだしていた。重い耐爆プロテクターのせいというのもあったが、同時に持ち上げた基盤の腹に取り付けられている爆薬が結構な重量だったのだ。恐らく3キログラムぐらいはあるだろう。
(続く)
さらに大川の腕が少しずつぷるぷると震えだしていた。重い耐爆プロテクターのせいというのもあったが、同時に持ち上げた基盤の腹に取り付けられている爆薬が結構な重量だったのだ。恐らく3キログラムぐらいはあるだろう。
(続く)