(三)‐4

文字数 241文字

「もしかして光センサーですか」
 浅野が聞くと大川は「そうだ」とだけ答えた。
 幸いなのは、この光センサーが作動した時点で、爆発させるようになっていなかったことだ。そうでなければ、大川も浅野も吹き飛んでいた。しかし逃げる時間ももうない。残り時間は4分13、12、11、10秒……だ。どうするか。
 大川が扇町に報告すると「すぐに待避しろ」と即答が返ってきた。
 扇町が無線でベイブリッジの新町陸尉に状況を確認したが、あちらも同じようにカウントダウンタイマーが作動したとのことだった。

(続く)
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