その5 プロットは途中で作り直すのが役に立つと思う

文字数 763文字

プロットは基本的に、本編を書きはじめる前に作るものですが、
それだけではない、という話を書こうと思います。
以前、友だちに、
「『プロット』と『あらすじ』はどうちがうの?」
と訊かれて、

「うーん、
『プロット』は、本編を書きはじめる前に作る、自分のための計画表だけど、

『あらすじ』は、本編を書いてみてから、人に説明するためのもの、

かなあ」


と答えたら、えらく感心されました。
自分でも、ちょっといいこと言ったかもと思いました。
この「あらすじ」を書いてみる作業、
自分のためにもすごく役立ちますよね!
例えば、
作品をこういう投稿サイトに公開するときに、説明書きをつける必要がありますよね。
数行で内容を説明しようとして、
「ああ、こういう作品だったんだ」
と、自分でも新鮮な発見をした気持ちになること、ありませんか?
ヒツジはよくあります。
それを、
最後まで行ってなくても、途中でふりかえって、
そこまでの「あらすじ」を書いてみる
、というの、どうでしょう?

そしてそれを、初めに立てた「プロット」とすり合わせてみるのです。
けっこう、ずれてきてたりして。
しかも、それがまた、面白かったりして。
言ってみれば、
長い河をくだる途中で、ちょっと舟を止めて、ドローンを飛ばしてみるような感じでしょうか。
「ああ、あそこから出発して、ここへ来てるのか!」
「ゴールの河口まで、あと、あのくらいか……」

そうすると、きゅうに、ぱあっと視界が開けることがあります。

「このエピソードが長すぎてじゃまをしていたんだな」とか、
「ここの説明が足りなくて前後がつながっていなかったんだな」とか、見えてきます。
本文の修正で足りるときもあるし、
プロットそのものの一大方向転換が必要だとわかっちゃうときもあります。
いずれにせよ、
その瞬間、ものすごい快感です。

試したことのないかたには、ぜひお勧めです。
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登場人物紹介

ミミュラ

このチャットノベルの管理人。ときどきアマビエに変身する。
ヒツジのくせに眠るのが下手。へんな時間に起きてしまったり寝てしまったりする。
お弁当は好きなおかずから食べる派。

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