その９　プロットの段階で他人に読んでもらうかもらわないか問題について

「他人のアイデアをもらうといい」
「ただし、信頼できる相手から限定」
という話をしました。
今度は、そのアイデアやアドバイスを「いつ」もらうか、という話です。

ずばり、
プロットの段階で、人に読んでもらったほうがいいのか、よくないのか？

いい場合。
素敵な物語を思いついてしまって、もう、一刻も早く、人とシェアしたい！
それに、じっさいに書き出す前にアイデア出しやブレーンストーミングをしておくと、
それだけ整った状態から書きはじめられる。

よくない場合。
プロットだけだと、まだ、あやふや。
すごくいい作品になりそうな予感はあるんだけど、
プランだけ話しても、他人にはうまく伝わりそうにない。
とにかく、まずは文章にしてみて、証明するしかない。

どっちもあるある。

演劇だと、
「次回公演は、これこれこういう作品でどう？」
ということを、なるべく早い段階で参加メンバーに伝える必要があります。
少なくとも、ヒツジはそうしてます。

（日本ではこれやらないで、ぎりぎりまで待たせる劇作家がけっこう多いので、驚いちゃいます。待たされるほうはたまったものじゃないですよね。せめてプロットやプランだけは共有したいですよね。）

でもまだプロットだけだと、
「二重構造になってて行ったり来たりするのが面白いんだよ！」
と力説してみても、じっさい何がどう面白いのか、いまいち説得できなかったりします。
みんなのぽかんとした顔を見るのがつらいです。

なので、結論。
ぱっと見て、すぐ伝わるようなプロットだったら、
どんどん見せてシェアして感想をもらって改善するの、ありだと思います。

そうでないなら、
まずは冒頭でもどこでも、一部分だけでも書いてから、人には見せたほうがいいと思います。

【注意】
ぱっと見てすぐ伝わらないのは、プロットの「完成度」の問題じゃありません。
書こうとしている作品の種類の問題です。ストーリーや構造が複雑だったりする場合です。

そういうときプロットじたいの「完成度」を上げようとするのは、やめたほうがいいです！
ますます伝わりにくくなる危険性大です（経験あり）。
それより少しでも本編を書いて見せたほうが早いです。