その6のつづき 実例:小説『ジークフリート・ノート』を改訂してみました
文字数 1,030文字
さて、目の前に、めでたく出戻ってきた第二稿300枚の完成原稿を置いて、
(じっさいには紙ではなくて、ワードの文書ファイルですけど、)
まず、「これを足したら良くなりそう」という要素を、箇条書きで書き出してみました。
・主人公と恋人が、一度もっとちゃんと破局したほうがいい。←ひど(笑)
・登場人物をもっと増やす。友人たちとか。
など、など。
次に、それを、どこにどう足すか、です。
(じっさいには紙ではなくて、ワードの文書ファイルですけど、)
まず、「これを足したら良くなりそう」という要素を、箇条書きで書き出してみました。
・主人公と恋人が、一度もっとちゃんと破局したほうがいい。←ひど(笑)
・登場人物をもっと増やす。友人たちとか。
など、など。
次に、それを、どこにどう足すか、です。
前回と同じ作業をしてみました。
もう一度、3パートに分け、各パートをエピソードごとに分ける。
エピソードに通し番号をふり、その数字を並べたメモを用意する。
第二稿はエピソードが23個になっていたので、1、2、3、…23と書いた紙を用意しました。
エピソードを1つずつ読み、
「この部分はもうOK、足すものも引くものもない」
と思ったら、その数字を斜線で消す。
もう一度、3パートに分け、各パートをエピソードごとに分ける。
エピソードに通し番号をふり、その数字を並べたメモを用意する。
第二稿はエピソードが23個になっていたので、1、2、3、…23と書いた紙を用意しました。
エピソードを1つずつ読み、
「この部分はもうOK、足すものも引くものもない」
と思ったら、その数字を斜線で消す。
その結果、
第一幕前半のエピソード2つを削り、
第二幕後半のエピソード5つを、ふくらませました。
作業を終えてみたら、トータルの文字数は、プラマイほぼゼロで変わりませんでした。
「これで完成。もう、足すものも引くものもない!」
と思ったのです。あのときは。
第一幕前半のエピソード2つを削り、
第二幕後半のエピソード5つを、ふくらませました。
作業を終えてみたら、トータルの文字数は、プラマイほぼゼロで変わりませんでした。
「これで完成。もう、足すものも引くものもない!」
と思ったのです。あのときは。
結論から言うと、いま公開している第四稿は、
400字詰め換算で約100枚分増えてます。
増えたのはほとんどが第三幕です。
でも、エピソードの数は、ほとんど変わっていません。
第二稿:23個 → 第三稿:21個 → 第四稿:22個
です。
最後の最後へ来て、
「なーにが『もう足すものも引くものもない』だ。ラストのふくらみがぜんぜん足りないじゃないか!」
と気づき、三幕の分量を3倍くらいにふくらませてしまったのですが、
枠組みは、もとのままでした。
つまり、第二稿の段階で作ったプロットは、最後までしっかり有効でした。
ずっと全体の形が見えていたので、安心して書ききれたのだと思います。
400字詰め換算で約100枚分増えてます。
増えたのはほとんどが第三幕です。
でも、エピソードの数は、ほとんど変わっていません。
第二稿:23個 → 第三稿:21個 → 第四稿:22個
です。
最後の最後へ来て、
「なーにが『もう足すものも引くものもない』だ。ラストのふくらみがぜんぜん足りないじゃないか!」
と気づき、三幕の分量を3倍くらいにふくらませてしまったのですが、
枠組みは、もとのままでした。
つまり、第二稿の段階で作ったプロットは、最後までしっかり有効でした。
ずっと全体の形が見えていたので、安心して書ききれたのだと思います。