第5話 結局は神様が教えてくれた。

文字数 980文字

クリエイティブしたいという前回の想いは変わらずだが、
また気持ちに変化があった。

その前に北海道に行った思い出から。
唐突に一泊二日、富良野・美瑛へ旅をした。
出発の2週間前くらいだっただろうか、
急に親友から「この日程で一人で北海道行くけど来ない?」
なんて言われたものだから、友達も自由なものである。

正直、札幌は半年前に旅行をしていたから、札幌を提案されていたのならきっぱりと断っていただろう。だけど、目的地が富良野・美瑛となったら私の心は踊るのであった。

12年前にその親友と初めて美瑛を訪ねた際に見た、
先の見えない果てしない菜の花畑で、ミツバチが飛ぶ羽の音だけが聞こえたあの一瞬がいつまでも忘れられずに居たから。

今回の旅でもそんな「静寂」を感じることができた。
大地というのはこういう景色のことか、と気付いた瞬間でもある。
「広い大地のその中で幸せを掴むよう歩き出そう」と唄ったのは松山千春だが、
あの景色の中だったら、胸を張って、大きな一歩を踏み出せると思う。
それくらいのパワーを私は感じた。

今回の旅での印象深い出来事がもうひとつある。
それは北海道の三大パワースポットである美瑛神社に参拝したことである。
そこで引いた御神籤が見事に今の私が欲しかったお言葉ばかりで驚いたのである。

私なりの要約だと、
"焦ってもいいことはなく、人に任せることでうまくいく。
自我を抑えて、他人の幸福を願う気持ちを持つことで、それが自分の幸せにもなる。"
と解釈をした。

そして、最後には
"何も神様におまかせして、神様と御一体になるまで、御祈りつづけましょう"
と綴られていた。

自宅には簡易的ではあるが神棚があって、毎朝(時々忘れてしまうが) 挨拶は元々していたし、
そのお言葉に何の疑念もなく、ただただ納得したのである。

だから、前回の働き方を変えようとか、そういう自分発信の想いは一旦保留しようかと思う。
迷っていたから、今回のこのお言葉で決断ができた。
そして、今置かれている環境は実は結構良好なのではないか、という贅沢な再認識の下、
今この瞬間の幸せに気付き、きちんと感謝をすることを忘れないようにしようと感じたのである。

その意識にまで到達できたのはあの御神籤のおかげだから、本当に不思議である。
結局は、やはり神様が教えてくださったのである。
これもまた感謝である。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み