第1話 ゲイであること

文字数 776文字

これまでの人生で一番最初に感じたズレは、
”自分は男性が好きであること”だから、
これを書かずして次には行けないし、
これが根幹となって私の人生は進んでいるのである。

ヒトのセクシャルは大きな影響を与えていると感じる。
だから、ゲイであることを今では公言し、誇りに思う私だが、
隠して、隠して、隠してきた多大な時間数は、
私はきっと死んでいたようなもの同然だったと、
振り返ってみて気付いた。

1988年に生まれた私が初めて男性に興味を持ち始めたのは、
小学2年生の時。男性ではない、男の子か。
その時はカッコイイとかではなくて、可愛いなという感覚だった。
小学4年生で、同級生と初めてキスをする。
男の子同士のおふざけかと思いきや、結構本格的なもので、
1回とかでなく、しばらくそんなことをする期間が続いた。
今思えば、ここで本格的に私のスイッチが入ったのかもしれない。

人生で一番好きだった人は中学2年生の時に現れた。
四六時中考えてしまうような、本当に好きだった人。
メールをたくさん交わしたり、2人で遊ぶこともしばしばだった。
結局、その人は計5年ほど片想いをしていた。

高校生になって周りの子達が付き合い始め、
恋愛の話がリアルになって、私はゲイであることに対して初めて疑問を持った。
それまではゲイということは理解できていて、そんなようなキャラクターでやってこれたけど、周りも「あの子はどっちなの?」という感じで、核心に触れてこないような雰囲気と、これは隠すべきことなんだという勝手な固定概念に縛られて、嘘をついている自分に疲れてしまった。

そんな嘘つきな自分は、その後20歳くらいまで存在することになる。
いや、正確に言えば20歳の時も数人にしか明かしてなかったから、
私はゲイですとはっきり言えるようになったのは29歳くらいかな。。

20歳の時のある日、私は一筋の光を見つけることになる。
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