一文小説集「花」等三篇

文字数 147文字

「花」

 墓地からお供えの花を盗み続けていた老婆が、「あたしが死んだら……」と言いかけて死ぬ。

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「不在」

 朝起きたら口の中に宅配便の不在票が突っ込まれていた。

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「トンネル」

 巨人たちが詩を書き始めたので、全国の使われていないトンネルが、鉛筆削り器に改造された。
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