一文小説集「愉しみ」等三篇

文字数 151文字

「愉しみ」

 その老人は他人の家に忍び込み、花壇の土に、造花を一輪挿していくことを密かな愉しみとしている。

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「付録」

 ペット雑誌の最終号の付録は野良犬の霊魂だった。

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「お詫び」

 新しい神様が、雨を降らせられないお詫びとして、渇いた大地に、延々と小銭を降らせ続けている。
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