一文小説集「迷子」等三篇

文字数 118文字

「迷子」

 銀河全域に迷子のお知らせが流れる。

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「出所」

 俺と同じ房にいる雪だるまは、春、この刑務所を出所できる予定だそうだ。

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「ふね」

 造船所をクビになった男が、日がな一日、笹舟を作って過ごしている。
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