一文小説集「宿題」等三篇

文字数 157文字

「宿題」

 息子の担任の新人先生は、息子の棺桶に、「宿題だから……」と算数ドリルを入れた。

**********

「光」

 人類が滅んだ星の海の底に沈んでいる人工の太陽が、クラゲの子どもたちに光り方を教えている。

**********

「人」

 その猿は毎日、動物園の開園時間の直前に、掌に「人」という字を書いて飲み込んでいる。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み