一文小説集「指」等三篇

文字数 156文字

「指」

 ピアノ教室から帰ってきた少年が、自室で一人、怪獣のフィギュアに自身の指を食べさせようとしている。

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「酒」

 地球を漬けた酒から漂ってくる火薬の匂いがたまらない。

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「月」

 夜空にしぶしぶ昇っていく月を見送った後、さっきまで月が座っていたへこみが残っている座布団を片付ける。
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