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文字数 178文字



春の雨に濡れて
ただ街を流す
泣きたい僕と違い
街路樹の緑は
生き生きと見えた
傘はあるんだ
さすのが面倒じゃなくて
たくさん汚れたから
洗い流したいだけ
いろんな精算を
君に押し付け
幼い僕はこうして
罪と罰の雫を
小さな器に受け止める
1人でいられるなら
そうすればよかった
君の強さにつけ込んで
甘えるコトを
止められずにいたから
サヨナラも言わずに
何も告げずに
この街を出よう
流れるままに
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