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文字数 330文字



手繰り寄せたモノには
見た目じゃわからないけど
それぞれに意味があって
誰かにとってガラクタも
僕にとってはかけがえのない
宝物ばかりで
キラキラと煌めく
その大小様々なモノたちは
いつのまにか僕の居場所を
少しずつ蝕んでゆく
手放したモノには
ほんの少しの未練と
執着が染み付いて
遠目で見てもかつては
僕のものだったとわかる
あんなものでもかつて
僕が気に入って
遊び倒したからこそ
今の僕のどこかを作り出して
その残り香を漂わせている
そんな何気ないモノたちが
また新しい僕を彩り
昨日までの価値観すら
惜しみなく手放せる日もある
僕はいつのまにか
そうやって少しずつ
大人になってきたんだと
あと何年これを繰り返して
気がつくのだろうか
今はまだ拾ったり捨てたりが
楽しいから新しいモノ
僕と一緒に探してみませんか



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