ときに君(2024.1.1)

文字数 342文字

ときに君
時とは怖いもので
実感と実際は大きなズレを生む

ときには君
時を労わり思いやり
ぼんやり過ごしてはどうだろう

ときどき君は
時に抗い無茶をするから
体内時計が悲鳴を上げる

ときおり君は
時に甘えてさばを読むから
いつしか年齢不詳になった

何年生きてきたのか

君は忘れようとするが
時はもちろん刻んでいる

あと何年生きるのか

君は考えようとしないが
時はたぶん知っている

ときに君
時が最近優しくなった
と思わないか?

ときには君
時がその時を教えてくれている
と思ったりしないか?

ときどき
時は預言者になる

ときおり
時は傍観者になる

時は今
決起した光秀が
手にした時はわずかに三日

時は今
決起しない君が
手にする時は一秒もない

ただただ
手放して生きているだけだ

ときに君
今日は元日だが
今までのままで良いと思うか? 思わないか?
どっちだ?
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み