第12話:キャシーと戸塚の沖縄旅行

文字数 2,786文字

 そしてキャシーが、お返しにTボーンステーキを切り分けてくれ、戸塚も食べた。いっぱい食べるねと言い、戸塚が、笑いながら「君の体は牛肉で出来てる、だからホルスタインみたいな大きな乳をしてるんだね」と言うと少し顔を赤らめて恥ずかしいこと言わないでよと戸塚の肩をたたいた。すると戸塚が、「オーバーに俺のTボーンが折れた」と言うとキャシーが大笑いして周りの人達がこちらを見た。

 そんな和気あいあいとした雰囲気で1時間かけて夕食を食べ終わり、店から近い、自分達のホテルに戻った。そして、今晩はオールデイズ、アメリカンポップスの生演奏と歌が聴けるステージに行くかと聞くと、是非行きたいと言うのでホテルで21時前にタクシーを呼んでもらった。そしてシャワーを浴びたりキャシーが化粧をして、タクシーが来ましたと電話が入った。タクシーに乗って10分でケントス那覇店に到着。

 店の中に入るとキャシーが、「わーすごい懐かしい雰囲気と声を上げた」。やがて可愛い女性とリーゼントでビシッと決めた男性3人がステージに現れるとおおきな拍手が起きて、エレキギターのチューニングをして、サックスが音を出しキーボードも入っていた。数分後、最初に日本語で、ようこそケントスへいらっしゃいました。今晩は楽しい夜を皆さんと一緒に楽しみましょうと言った。

 その後、同じ事を英語で話すとキャシーが思わず拍手した。すると最初に1961年、トーケンズ「ライオンは寝ている」「ザ・ライオン・スリープス・トゥナイト」が始まり、それを聞いたキャシーが懐かしいと思わず叫んだ。その次にカリー・ミノーグ「ロコ・モーション」と続くと、キャシーは、たまらず、フロアーへ戸塚を連れて行き、一緒に踊ろうと、手を引っ張った。

 そして楽しそうに豪快に踊り出した。「あまりにも上手なので拍手をもらうと調子乗ってガンガン踊りだした」。続いて「ハロー・メリー・ルー」、次にエレキギターがうなり「ウオーク・ドント・ラン」、「ビキニスタイルのお嬢さん」「ジニ・ジニ・ジニ」「ロコモーション」この曲が終わり一休み、第一ステージが終了した。その時、踊り上手なキャシーに男達からビールが3つとつまみセットが差入が届いた。

 キャシーは「サンキューと男性達に大きな声で言い、ビールを一気に3杯でのんで、お礼を言った」。少しして第2ステージが始まり、「ダイアナ」「カレンダーガール」「バイミーベイビー」「オンリー・ユー」「ラブ・ミー・トゥナイト」「500マイル」「パフ」第2ステージが終わると、また、ビールの差入れがたくさん来て、戸塚も2杯もいただいた。

 その頃にはナイスバディーで、踊り上手なキャシーはスターのように人気を博した。第3ステージが始まり「フライデーナイト」「ミッドナイト・ダンサー」「ショッキング・ブルー」「悲しき雨音」「恋の片道切符」「花のサンフランシスコ」と続いた。それが終わると0時となり汗びっしょりのキャシーと見て戸塚が精算を終え、タクシーを呼んでもらった。

 そしてキャシーに眠くなったから帰ろうというと首を下げて同意しタクシーでホテルに帰ると、お楽しみでしたねとフロントの人が声をかけた。エレベーターで疲れ切ったキャシーに肩を貸して部屋に入った。そしてシャワーを浴びるかというとイエスというので熱いシャワーと出してキャシーの服を脱がせて一緒に戸塚が手を貸して、シャワーを浴びるた。

 すると浴室が狭いのでキャシーでかいバストと戸塚の肩が触れて戸塚が元気を取り戻し石けんを戸塚が手のひらに付けてキャシーの体中に塗りたくり泡立ててシャワーで優しく石けんの泡を流してやると、少しずつ元気になりキャシーがサンキューと言った。バスタオルで全身拭いてやるとキャシーが、礼よと言って上に乗って快楽のジャングルに入った。1時間位、ジャングル探検し、精も根も尽き果て爆睡の大きな海に沈んでいった。翌1月29日は10時近くまで寝た。お腹が空いて起き、ホテル近くのカフェでモーニングセットを食べた。

 昨晩の楽しかった話をして日本はとても素敵な所ね、良い人が多いとほめた。今日は琉球王国の王様が住んでいた首里城というお城を見学に行こうと言うと、キャシーも楽しみにしてると言いホテルに戻り、着替え、タクシーに乗って首里城の近くまで行って下ろしてもらった。そこから奥書院を右に見て、左に首里城城南殿を見ると昔の琉球王と家来たちの絵が掛け軸になっていた。

 右の奥には世誇殿という平屋大きな建物に入って見ると1日3回、伝統芸能公演と書いてあった。11時の公演を見学すると優雅な琉球舞踊だった。その後入館券を購入して琉球城内に入って一番外側の城壁に行くと沖縄の素晴らしい景色が遠くまで見えた。首里城公園内に入ると朱塗りの立派な首里城が見えて屋根には1対の龍が対峙していて階段の入り口にも左右に龍の彫刻が彫られていた。

 入り口の門には金をふんだんに使った装飾がされて豪華さを一段と引き立てていた。30分後、琉球の昔の役人の行列の儀式がショーとして披露された。首里城公園1時間程、過ごして見学を終了し門をくぐり首里城の外にでた。すると、キャシーがお腹が空いたと言うので沖縄そばを食べるかと言うとOKと合図。最初は、おはしで食べたがフォークに変え食べると美味しいと言い、お汁まで全部、飲みほした。

 それを見て、お汁は無理して飲まなくても大丈夫だと、戸塚がキャシーに教えた。そして昼過ぎになりキャシーが琉球空手が見たいというので近くの観光案内所で聞くと沖縄空手会館へ行くと練習を見学できるかもといわれ、タクシーに乗り20分で沖縄空手会館に着き見学したいと言うと練習の邪魔にならない距離から自由に見学して下さいと言われた。練習風景や実戦の試合を見ているとキャシーで興奮し始めた。

 そしてキャシーがゴーと言うので武道はボクシングと違い声を出しての応援は駄目だと教えた。なぜだと聞くので精神を集中して戦っているので大きな声は邪魔になると伝えた。不思議そうな顔して静かに見ているかと思った。しかし戸塚の耳元で「左の青い空手着の選手、ハンサムで胸が厚く、私のタイプだわとか、あんな太い腕に抱かれたい」とか言うのでキャシーは雑念が多すぎるから、もう帰ろうというと言った。

 タクシーでホテルに帰り、一休みして、夜19時に近くのリウボウと言うデパートに夕食を食べに行った。今晩はイタリアンでも食べようかと言いパスタとピザを出す店に入り戸塚はパスタをキャシーは大きなサイズのピザを注文し、ワインを飲みながら食事をした。その後、泡盛ととつまみとお菓子、ビスケット、ビールを買い込みホテルに戻った。明日はレンタカーを借り、沖縄の名所巡りしようと伝えた。
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