第14話:スタンバイミーのロケ地見学からラスベガスへ

文字数 2,671文字

 戸塚が、今回は自然の美しいポートランドやスタンバイミーのロケ地のブラウンズ・ビルに行きたいと言った。戸塚がシアトルからポートランドまでアムトラックで移動したいと言うと全員賛成した。明日、パイク・プレイス・マーケットの市場を見学し、その後、ポートランドに入るつもりだと言うと了解してくれた。ティモシーが、どの位、アメリカに滞在するのと聞くので5日の計画だと伝えた、

 それだけあればシアトルとポートランド観光が十分にできると言った。8月2日、10時過ぎにホテルを出てレンタカーでパイク・プレイス・マーケットの到着し散策。11時、見学を終えるとスターバックスの1号店があるから行かないかとキャシーが言うと、昼食をそこでとることにして移動した。11時半頃につくと、まだ行列はなく、すんなり入店でき珈琲とクロワッサンとチーズパンを食べて12時過ぎに出ると入り口には行列ができていた。

 レンタカーを返し、アムトラックが到着するシアトルの駅に行きポートランド行きの切符4枚を戸塚が購入し、各自に渡し、駅に入り13時40分発の列車に乗り込んだ。出発すると少しして、大きな川が目に入った。その後、列車の揺れで眠くなって寝り、後20分でポートランド駅に到着しますとアナウンスが聞こえた。ポートランド・ユニオンステーションは優美な建築様式でポートランドのダウンタウンに近かった。

 タクシーに乗り込んでホテルにチェックイン後、ホテルの近くのレストランで夕食をとり各自部屋に入った。そしてその晩も久しぶりの逢瀬に三橋は静かにゆっくりと長い間、抱き付いて、いつまでも抱き付いていた。一方のキャシーと戸塚は激しい情熱の嵐の中に入り汗びっしょりで逢瀬を楽しみシャワーを浴びた。翌8月3日、ホテルのフロントでスタンド・バイ・ミーのロケ地のに行くにはどう行ったら良いか聞くとレンタカー屋を教えてもらった。

 戸塚が徒歩5分にあるレンタカー屋に行き、書類を書いて、大きいワゴン車を借りた。出発してホテルから約1時間半でブランズビルに到着。するとダウンタウンも映画とそっくりで今もあまり変わっていなくて戸塚が感動し写真を撮った。主人公のゴーディが雑誌を買ったダウンタウンの商店街で日本からスタンバイ・ミーのロケ地巡りに来たと言った。数人の中高年の男女がうれしそーに、そーなのと言った。

 そして、中の1人の優しそう男が、俺、半日位なら時間があるけど案内してやろうかと言うのでお願いした。大きなワゴン車に乗り込んで最初どこ行きたいと聞くので一番印象残っている列車に追いかけられた鉄橋へ行きたいと言うと、わかったと言うと道案内してくれ10分で鉄橋の近くへ行き、歩いて10分くらいで鉄橋が見える所へ出て、4人で、そのおじさんに記念写真をとってもらった。

 次に映画の最後のシーンの川に架かる橋へ行きたいと言うと道案内してくくれた。それを見た戸塚は、鳥肌が立ったよと言い興奮気味。ここでも4人で記念写真を撮ると2人ずつでも撮ったらと言うのでお願いした。次はと聞くと三橋がコカコーラの看板のツリーハウスと言うと今もその看板はあるよと笑いながら、おじさんが言い連れて行ってくれた。ここでも4人と2人ずつで記念写真を撮った。

 これで結構ですと戸塚が、おじさんに言うと、さっきの商店街に送りますと言い送り良かったらカフェでも入りませんかというと彼の仲間の男女3人も行きたいと言うのでOKと言い一緒に行った。珈琲とケーキ、アップルパイなどを頼んで、おじさんにお礼を言った。ここへ来るのは日本人が多く中国、韓国人は来ない。それに対し三橋がスタンバイ・ミーの映画は日本で大ヒットしたから、日本人はみな、知っていると伝えた。

 話を聞きうれしいと言った。その後、おばさんの1人が、つかぬ事を聞くがと前置きし、あなた方は、どうやって知り合ったのと聞くのでキャシーが彼らが日本からラスベガスに遊びに来ていてカジノで偶然知り合ったのと言った。そして日本人男子に向かってワイフは、その事を知ってるのかいと興味深げに聞くと私達は、独身ですと言うと、そうかいと笑った。


 次に女性達に、彼らを好きかいと聞くと、もちろんだわとティモシーとキャシーが口をそろえて言うと男性達が大笑いした。そして戸塚と三橋に年齢を聞くと三橋が41歳と答えると、そんな年なのかと言い、もっと若く見えるよと驚いた。1時間、歓談して、おしゃべりを終えて、お代を戸塚が支払いグッバイと言うと彼らがサンキューと言いレンタカーでポートランドへ向かった。

 その後15時過ぎにポートランドに着きレンタカーを返した後、部屋で休んで、19時から夕食をとりに行きビールを買い込んだ。そして、その晩はホテルのロビーでビールを飲んで今日のスタンバイミーのロケ地見学の話で盛り上がった。その時、三橋が観光はもう良いからラスベガスへ行かないかと言うと戸塚は良いよと言いキャシーもティモシーも、そっちの方が性に合ってるかもしれないねと笑った。

 翌8月4日、7時にホテルをチェックアウトしてタクシでポートランド空港へ行き、12時にラスベガスの空港に到着した。電話してツイン2つあいてるホテルがないか聞くとウインホテルでキャンセルが出たと言われ、予約してタクシーでウインホテルに行き3泊の手続きを取った。早速、近くのベネシアンのカジノへ行き夜21時までポーカーとバカラを楽しんでキャシーとティモシーも一緒にワインをもらったりしてゲームを楽しんだ。

 22時に部屋に帰り酒を飲んで爆睡した。翌日、昼まで寝て散歩しながら15分でシーザースパレスの中のフォーラムショップへ入り、女性達はショッピングを楽しんだ。男性達はカジノでギャンブル三昧をし夜19時から予約していたウインでのシルクドソレイユのショーを4人で見学。ドレスが少し水に濡れてしまったので、部屋に戻りハンガーに干した。その晩は休養十分で激しい逢瀬と楽しみ爆睡の谷に落ちた。

 翌8月5日、シーザースパレスのハワイの歌姫、ベッドミドラーのショーチケットを手に入れ19時にきちんとした格好に着替えウインからタクシーで出かけた。19時半開始予定でチケットを見せ席についた。やがて19時半にベッドミドラーが出てきて明るい笑顔で挨拶して代表曲のローズを聞いた時、三橋は、ジャニス・ジョップリンのあどけない不思議な笑顔を思い出して涙を流すと、となりに座っていたディモシーが三橋の肩を抱いた。
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