第9話:米国旅行で彼女ができる?!

文字数 2,435文字

 カジノも夜23時に終えてホテルの部屋に戻り、いよいよ明日、帰ると伝えると女性が自分達のことを語り出した。戸塚の相手のキャシーはアメリカ中西部の大きな牧場の3女、裕福家庭で育ち地元の学校を出て金融期間のに勤めた。そこで名門大学を出たエリート銀行員と仲良くなったが、その会社の他の女子事務員と結託して会社の金を横領し捕まり20年の禁固刑を受け直ぐに別れ、性不信に陥ったと話した。

 その彼から秘密にカリブのタックスヘイブンの口座の通帳を渡され自分1人でカリブ海のクルーズに出かけ10万ドルずつ下ろしていると話した。しかし何もする事がないので5年前から寂しさを埋めるためにチキンランチに登録したと打ち明けた。気が向くと気に入った男性を見つけ逢瀬を楽しみながら、お金をもらえるの事を知り年に数回来て稼いでは遊び放蕩生活に慣れきってしまったと自分の過去を振り返った。

 そんな時に戸塚の様な従順な日本人と知り合い、たまに会う生活が一番良いと笑った。話を終えるとキャシーが最後の夜ねと言い、その豊満な肉体で、この晩は戸塚と疲れ果てるまで快楽をむさぼった。一方、三橋は色の白い北欧系の美女ティモシーと仲良くなった。彼女はスウェ-デン出身で彼女の国ではチビと呼ばれて、なかなかスウェーデンでも米国でも、もてなかった。

 しかし、三橋は彼女みたいな女がタイプでスリムと言ってもメリハリのあるボディラインで、とにかく優しく抱き付いて暖めてくれた。ねっとりと情熱的にせまり、いつまでも果てることなく三橋を楽しませてくれ、気遣いがあって可愛い仕草に三橋は惚れた。実は彼女が三橋を忘れなれれなくなり年、日本に来ては1、2日、一緒に小旅行をして日本の温泉が大好きで熱海温泉の内風呂のある部屋で2人で過ごした。

 1日中、まったりしながら食べ物を用意して逢瀬を楽しんでは温泉に入り、休んでは、また逢瀬を繰り返す、奔放な時間を過ごしアメリカに帰り、毎年2人は会っていた。しかし結婚して欲しいとか束縛するような事は一切言わず十分に楽しんだ。翌日11月17日早朝5時にホテルを精算し空港へ向かい7時半発の飛行機に乗り、成田に11月19日午後16時前について、橫浜に18時過ぎに帰った。

 やがて年末になり2005年を迎えた。2005年も三橋医院は順調に稼いで患者さんも多く上手く仕事が進んだ。2005年の7月は有田好美が大学の精神科の医長になって夏休みで仕事にあぶれる若手精神科医が多いので、三橋に7,8月は夏休みををとって下さいと言い、私達だけで9月15日までやりますと言ってくれた。

 そこで7月15日から夏休みをとり暑い日本を離れて、バンクーバーへ飛んだ。その後、カナダ公認のカジノホール、リバーロック・カジノリゾート泊まり、カジノを楽しんでいた。しかしカナダは、お堅い国でストリップ劇場以外、何もない国と聞いて5日で飽きた。戸塚がメールでアメリカのキャシーを呼び、三橋がティモシーに連絡を取ると、明日バンクーバーのカジノホール、リバーロック・カジノリゾートへ行くと連絡が入った。

 翌日の昼、ホテルのフロントで待つとキャシーとティモシーが来た。そしてバンクーバの観光に出かけた。ハーバーセンターを散歩して昼食をとり珈琲を飲みながら素晴らしい景色を眺めた。その後、グランビルアイランドに出かけデパートに入り、ウエルカム・プレゼントとしてきれいなスカーフを買ってあげた。その後、夕方になり日が傾くとイングリッシュ・ベイへタクシーで行き、海に沈む夕日を眺め2人づつで記念写真を撮った。

 日が落ちると、タクシーでホテルに帰り、久しぶりの逢瀬を楽しみ、あまりの嬉しさに小柄なティモシーが三橋の胸に抱かれて、静かに涙を流した。そんな、愛らしい姿を見ていると三橋が珍しく、たくしくなり激しく快楽を求めた。たまらずティモシーが感じてしまい声をあげ自分の口を手でふさいだ。一方、戸塚の方は、いつも通りキャシーが自分の思いのたけを戸塚にぶつけるように彼の身体の上にのってハッスルした。

 戸塚は、あまりの快楽に何回も果ててしまった。キャシーが、あなたのは、よく出るねと言い2人で大笑いした。そしてキャシーが、あまりに激しいので戸塚の方がたまらず声を上げようになるとキャシーの大きな手で戸塚の口をふさいだ。そして久しぶりの再会で激しい情熱の嵐に身を任せ、夜遅くまで快楽をむさぼって、やがて泥のように爆睡の沼に落ちていった。

 翌朝、起きると10時になっていてティモシーがビクトリアの有名な花壇を見に行きたいと言った。そこでホテルのフロントに電話をすると一番早く行く方法はダウンタウンへ行き水上飛行機にのり、ビクトリアに行けば1時間で行けると説明してくれた。そして一番早い便を予約したいというと、すぐ来て下さいと言われ、戸塚がガウンを着て、フロントへ行き、クレジットカードで4人分のチケットを取った。

 その後、部屋に戻り、着替え、10時半過ぎの水上飛行機で11時過ぎにビクトリアへ着いた。そしてタクシーで10分で12時前にブッチャードガーデンに到着。途中で買ってきたパンと飲み物を庭園のベンチで食べた。そしてブッチャードガーデンの庭園を歩きローズガーデンのトンネルが現れ、ゆっくりとバラの花を観賞しながら歩を進めた。しかし有名なだけあって入場料も高い。クレジットカードで支払った戸塚が、その話を三橋に言うと後で払うからと肩をたたいた。

 しかし今日だけで4人の支払い合計が10万円を越えていた。そんなこととはつゆ知らず、キャシーとティモシーは色とりどりのあじさいを見ては写真を撮った。明るいピン色したバラを見て、その花に近づいてティモシー、キャシーがバラの香りは最高と言った。ちなみに、この花の名前はティファニーだと教えてもらった。その他のバラの香りも強く、庭園全体がバラ香りに満ちていた。
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