第三十一話 再スタート
文字数 7,650文字
さて、何から話そうか。
ユタの脱走騒ぎから始まった激動の二日間の後、施設内は予想以上にダメージを受けていた。
当初の予定では、強烈な電磁波を発するエルフライド使用前には、電子製品を保護する為のアルミシールドを設置する予定だった。
しかし、キノトイらが予期せずエルフライドを使用した為に、廃校舎にあった保護していない電子製品はもれなくおしゃか。
厨房で新調した冷蔵庫が煙を立てているのを見て、フキタ軍曹は頭を抱えて震えていた。
体育館のエンジニアの工場も壁に大穴が空き、大規模な補修作業を余儀なくされた。
しかし、電動工具も電磁波により損失した為に、絶賛工事滞り中だ。
その為、予定していたエンジニア達お手製武器作成計画も棚上げ状態で、とりあえず資材の購入から進める事にした。
町で待機しているニシモトには悪いが、必要物品や資材を再び揃えるために走り回らせている。
一応、事の経緯は叔父に電話で報告した。
暫くかけてくるなと言っていたが——。
まあ、事が事だ。
ユタの脱走、ベツガイの月光部隊、キノトイの反乱、宇宙人の目的、そして——俺の決断。
電話で淡々と話す俺に、叔父は無機質に相槌をうっていた。
話し終えると、暫く静寂の後、
『そうか』
とだけ、言った。
「そうか、じゃあねぇだろ……」
思わずツッコミを入れると、叔父は呑気そうに言った。
『まさかそこまでの事態になっているとは思わなかった。アイツがついていながら——』
「はっ? アイツ?」
『あ? ああ……シノザキだよ。ほら、アイツおっかないから』
何だか誤魔化すように言う叔父を怪しく思いつつ、俺は会話を続けることにした。
「とにかく、こっちはこっちでやれることはやるよ。そっちは大丈夫なんだろうな? あんたはトカゲのしっぽの親玉だろ?」
『ああ、まあこっちには公安がついてるからな』
「頼りになんのか、そいつら」
『それなりだな』
「それなりかよ……」
『自分の身くらい、自分で何とかしないとな。ほんじゃあまた連絡するわ』
言うなりぷつっと電話を切る叔父。
俺は盛大なため息を吐いた後、曇天の晴れた空を仰いだ。
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反乱騒ぎ以降、昏睡状態だったセノ・タネコ。
候補生達の証言では、彼女は一時、昔の記憶を思い出したように振舞っていたようだが——今は何事もなかったように呆けていた。
聴取したところ——彼女は自分がどこの誰で、今何をしているかすら理解していなかった。
面談の時はもう少しハキハキとしていた様に思えたのだが……。
エルフライド搭乗による影響か、より自意識というものが無くなっているように感じた。
そんな人間に、人類最強兵器の操縦桿を握らせることは出来ない。
当然ながら、セノはパイロットメンバーのリストから外した。
搭乗者はこれで八名、ただでさえ少ないパイロットが一人減ってしまった。
だがまあ——。
悪いことばかりでもない。
施設の人員——特に候補生達の士気は格段に上がった。
キノトイ派閥とベツガイはまだ若干の隔たりがあるが、過去の恨み節は飲み込み、活発に意見交換をしている姿が見られた。
お互いの目的達成のため、割り切っているのだ。
その大人な対応は評価できる。
しかし——問題はユタだった。
ユタは今、明らかに孤立していた。
それは彼女がキノトイ派閥にいながら、ベツガイにそそのかされたからではない。
キノトイ達がハブっているわけでもない。
本人があの事件以来、距離を置き、一人で寂しく飯を食ったりしているのだ。
当然だろう。
彼女は仲間を救う為に信頼、絆、居場所というすべてを失う覚悟で行動した。
結果的にそれを仲間たちは拒否し、独断でエルフライドに搭乗させ、反乱まがいの最悪の行動へと導いた訳だ。
その心境たるや、想像を絶することは言うまでもないだろう。
ユタは仲間たちが搭乗し、懸念通り命を削ったのを見て、再び自分もパイロットになりたいと申し出てきた。
一部の大人組は反対したが、俺たち大人組も反乱を阻止できなかったことに責任があり、全員を裁けば電光部隊は壊滅してしまうと告げると、納得してくれた。
だが、当の本人であるユタの様子はおかしかった。
訓練は真面目に受けているが、日常生活ではかつてのベツガイの様に、孤高の存在となっている。
誰とも日常会話を交わさず、しても事務的な返答しか無い。
そんなユタの行動に、キノトイ達も気がかりな様だった。
頻繁に話を振ったり、話かけてはいるが、ユタに一切笑顔は無い。
目の奥は暗く沈み、今にも折れてしまいそうな、そんな儚げなオーラを放っていた。
こういう場合、無理に手を取り合わせて仲直りさせる——なんて悪手を取ってはならない。
しかし、だからといっても手を出さないのも駄目だ。
余計な世話を焼くのは大人の責任であり、特権だ。
「ユタ」
俺は訓練後、タオルで汗を拭うユタに声をかけた。
怪訝、とまではいかないが少し怪しい人物を見る目で俺を見上げる。
「今日の課業後、執務室に来い。話がある」
「わかりました……」
「よし、待ってるぞ」
背中を見せながら歩いていく。
陰から不安げにユタと俺とを見る候補生達が目に入った。
その様子が彼女たちの絆は潰えてはいない、その証明に思えた。
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執務室にノックが鳴った。
「ユタ二等兵入ります」
「入れ」
ソファに座らせ、お茶を出してやる。
手で促すと、ユタはさして拒否するでもなく口を付けた。
落ち着いたところで、俺は話を切り出す。
「お前、メカが好きなんだよな?」
ユタは候補生達の中では唯一、メカ系が好きな人間だ。
外出した際は服よりも、工具や機材のカタログの様なモノに興味を示していた。
理由を聞くと、モノの仕組みがどうなっているか考えるのが好きだそうだ。
少女のクセに、渋い趣味をしている。
「……はい」
消え入りそうな返答に俺は頷き、話を続ける。
「お前、作るのは得意か?」
「やった事は……無いです」
「作りたいと思った事は?」
「あり、ます」
「なら、お前に特別な役割を任せたい。モノづくりに関しての話だ」
「……」
彼女は明らかに、不安そうな顔を浮かべる。
「話を聞いて、嫌だったら断ればいい」
俺は自分の考えているプランを話した。
ユタにはエンジニアから技術や知識を習得して、現場における工兵として活躍してほしい。
基礎となる部分も知っておけば戦場でも応用が利く、そういった旨だ。
それを真剣に聞いていたユタは静かに相槌を打った後、
「わたしは……シトネみたいに合衆国語が喋れません」
「必要なのは、君たちが使う装備がどういうものなのか、という事を誰かが把握しておくことだ。一人がスペシャリストがいれば、チームの質は格段に上がる」
「スペシャリスト——」
「そうだ。因みにエンジニア達は相当厳しい。だが、彼らは俺が見る限り一流のスタッフだ。彼らの技を学べれば、君はエルフライド部隊の中核を担う存在になれる」
「私は……できますかね?」
「それを決めるのは己次第だ。訓練より難しい」
ユタは隠すでもなく、迷った素振りを見せた。
「指揮官は……」
「なんだ?」
「どうして……脱走した私にそこまでしてくれるんですか?」
俺はそう聞かれて、暫くなんと答えるか迷ってしまった。
電光中隊に来て、俺は自分自身に詐欺師適正のある事を思い知った。
ペラペラペラペラ、よく回る口が俺を指揮官たらしめていたからだ。
だが、そのよく回る口は、肝心な時になりを潜める。
正直言えば、俺は候補生達の中では一番ユタを信頼している。
何故なら——彼女は唯一、俺と価値観が同じだったのだ。
誰も死なせない、死なせたくないと思い、自身に出来る最大範囲の行動を行った。
しかし、結果は少女たちに裏切られて、頓挫する。
俺も、ユタと同様、あの時には受け止めきれないほどの衝撃を受けていた。
あの時、正直心が折れかけていた。
しかし、それを冷静に受け止められたのは、彼女が、ユタが居たからだ。
ユタが膝をついているのを見て、正常を保てた。
こんな小さな女の子をここまで追い詰めたのは誰だ?
それを自身に問いかけなおすことが出来た。
勝手な話ながら、俺にとってユタは同士ともいえる存在だった。
「俺は常にチーム全体のことを考えている」
今さらになって、ようやく口が回りだした。
「この答えじゃ不服か?」
「いえ——やります、やらせてください」
ユタは、真剣な表情で俺に頭を下げた。
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俺とユタは電動工具の音が響く体育館の工場へとやって来ていた。
手を振りながら挨拶すると。
「あら、指揮官どうされました?」
顔の所々を黒く汚していたミアが出迎えた。
「順調か?」
「うーん、まあぼちぼちといった所でしょうか。あ、あっちには今立ち入らないでください。アルミを溶接中なので塵とか入ったら困るんです」
見れば、工場の隅でビニールシートを張って、その中で溶接をしている様だった。
「ブローホール対策か」
「ええ、そうですけど——って、指揮官、博識すぎません? なんでそんなに色々知ってるんですか?」
「昔、ちょっとな」
嘘ではない。
合衆国留学時代はこれでもバイトでブイブイ言わしていたのだ。
今、エンジニア達には施設で必要になりそうなものを作ってもらっていた。
といっても、資材や機器が乏しいので、やれることは限られていた。
その最たるものは、キッチンを電磁波から防備するアルミシールドだ。
しかし、アルミ溶接は専用の溶接機械と技術が無いと難しい代物だ。
アルミはその熱伝導率の高さから溶接が難しいとされている。
だが完成品を見れば、その技術の高さが見て取れた。
「いい腕だな」
「おや、分かるんですか?准尉どの?」
「ああ、こんなにきれいな溶接面は初めて見た。軍にいるのが不思議でならない」
「これでも前職は専門で鉄鋼業でやってましたから。まあ、トビーはその割にはへたくそですけど」
休日の飲み会で聞いたが、エマ達は臨時で招集された技術職枠の軍人だった。
軍役は二か月、だが技術は一級品。
そんなアンバランスな人間が送り出されるとは、合衆国も相当混乱しているのだろうな。
まあ、今はそんなことどうでもいい。
「人手は足りているか?」
なんとなし、という風に尋ねると、エマは豪快に笑った。
「あはは、おかしなこと言いますね、指揮官殿は。手を三本程生やしてやってもいいと思ってた所ですよ」
「宇宙人に勝てばその技術は手に入るかもしれん、暫くの辛抱だな」
「じゃあ、やっぱり全部で四本にします。右手には工具を握らせて、左手にはチョコバーとスプライトでも持たせましょうか」
その言葉に、作業中だったライアンが溶接面を取りながら参戦してきた。
「そうなったら俺は軍を除隊するよ、クモ恐怖症なんだ」
「あら、宇宙人は平気なの?」
「クモが侵略者だったらとっくに地上を明け渡していた」
そこで溶接機のコードを引っ張りながらトビーが会話に入ってくる。
「俺も手は後三本は欲しい。英雄になれば美女三人を同時に抱く予定だからな」
「コラ! 子供がいるのよ!」
トビーの軽薄な言葉に、エマがユタを指しながらしかりつけた。
トビーは肩を竦めて、
「どうせ言葉はわかんねぇよ」
「シトネは分かるじゃない。そうじゃなかったとしても、関係ないわ。子供が近くにいるうちは下ネタNGよ」
良いチームだ。
軽口を叩きながらも手は止めず、黙々と作業を続けている。
喋りだすと手が止まる連中は多いからな。
「スパイダー部隊に朗報だ」
そんな俺の言葉に、エンジニア達は手を止めて一斉に視線を送ってきた。
軽口を叩く時には手を止めなかったのに、全員が俺が次に話す言葉に注視している。
まるで、俺の口から出る言葉を災いの様に恐れているような所作だ。
武器の件から、エンジニア達は明らかに俺を警戒するようになった。
「今は手を生やしてやる事は出来ないが、代わりに人手を連れてきたぞ」
ユタを指しながらそう言うと、エマは肩を竦めるでもなく、俺を注視していた。
「指揮官殿、今度は何の冗談です?」
「エルフライド部隊に装備の特性に詳しいヤツを作りたいと思っていたところだ。いわゆる工兵的な役割をな」
「私達が教えるってことですか?」
「その認識で間違いない」
「シトネみたく言葉は通じるんです?」
「喋れない」
言うと、エマは分かりやすくため息を吐いた。
「それこそ、時間の無駄だと思いますよ?」
「候補生達のIQはエルフライドに搭乗したことで軒並み上昇している。ユタは150あった」
候補生達全員がエルフライドに乗った後、俺は気になって全員の知能テストを行った。
結果は、シトネやベツガイを除く全員が、凡人から天才レベルの知能向上が見られていたのである。
宇宙人の技術はとんでもない事を再実感した。
正しく運用されればおそらく人類の歴史は大きく変わる事は間違いない。
正しく運用出来れば、の話だが。
「そりゃすげぇ」
トビーがユタの頭をなでようと手を伸ばして、エマがそれを掴んで止めた。
思い切りにらみを利かせてトビーを下がらせると、俺に向き直った。
「我々技術屋の知識と経験は合衆国の工兵だって再現できませんよ、分野が違います」
「相手は宇宙人だ。人間相手に通用するものが彼らに通用する訳ではない。俺はユタを戦場での即席エンジニアとして活用したい」
「面白い提案だとは思います、もっと時間があればね」
「そのとおり、今は時間が無い。だが、その中で勝利を掴む手札は増やしておくべきだ」
「言っときますけど、私は無茶苦茶厳しいですよ? 軍に入る前も入った後も、何人か部下が辞めていくほどですから」
「指揮官殿、事実です。エマは職人の中の職人ですから妥協は許しません。実際に何人かノイローゼにさせてるんですよ」
「俺も辞めといた方がいいと思いますね」
ライアンやトビーがダメ押しのように補足してきた。
だが、俺の意思は変わらない。
「ユタは運命から逃げない。他の誰よりもな」
俺がそう言うと、エマは何かを言いかけた様に口を開け、閉じた。
そして、
「何故、その子なんです?」
言いたいことは死ぬほどわかる。
百歩譲ってもシトネだろう、エマの目はそう告げていた。
言葉も通じないのに、弟子を育てろなんざ無茶ぶりだ。
確かにシトネなら賢いし、何でもこなす期待感はある。
しかし、彼女は現在、俺の中では電光部隊のエースパイロットだ。
エースはエースとして活用しなければ意味など無い。
「シトネは向いていない。他の者もそうだ、候補生の中ではユタしかいない」
「指揮官がそこまで言うのなら、私は構いません。でも、一つお願いがあります」
「なんだ?」
「どのような結果になろうと、彼女に失望しないでください」
その言葉に、彼女の芯の強さと優しさが見えた気がした。
「無論だ、俺は全ての軍人に敬意を払っている」
俺がそう言うと、エマは真剣にうなずいた。
そして、
「あなた、ユタ? それがファーストネーム?」
エマが仏頂面でユタを見下ろしながら、そう聞いた。
ユタは不安そうに俺を見上げる。
言葉の意味が分からないのだ。
「下の名前を聞かれている」
教えてやると、ユタは一拍を置いて答えた。
「ミア」
「ミア、ですって?」
エマはそれを聞いて驚いた表情を浮かべた後、額に手を当てて、かすかに微笑を浮かべた。
「どうした?」
「……姪の名前と一緒なんですよ」
それはまあ、なんと運命のいたずらな事か。
エマの姪はエルフライド部隊に志願したと聞いている。
エマは暫く思案するように中空を見つめた後、大きな声で言った。
「よし、来なさいミア!」
背を見せ、作業に戻るエマ。
慌てた様にユタは俺を見る。
「あの、私、呼ばれたんですか?」
「それが分かるのなら大したもんだ。さあ、いけ」
「早くしなさい!」
言われて、言葉が分からずとも慌ててミアがエマに走り寄っていった。
いきなり怒鳴られていたが、彼女は必至に仕事を覚えようと食らいついていた。
俺はその姿を見て、少し涙腺が緩んだのは内緒の話だ。
最近涙もろくなってきている気がする。
頑張っている子供をみると泣けてきてしまうのだ。
俺も年かな?
ΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔ
その夜、執務室で作業していると、控えめなノックが鳴った。
扉を開けてやると、シトネが涙目のユタを伴って廊下に立っていた。
「しきかん、ミアが」
言いながら視線をミアに送るシトネ。
珍しい組み合わせで目をぱちくりとしていたが、シトネの脇に抱えられた合衆国語の本を見るなり、合点がいった。
「指揮官。ぐすっ、合衆国語を教えてください」
どうやらエマに相当打ちのめされたらしいな。
最低限、合衆国語を覚えないと、これからも怒鳴られ続けると判断したのだろう。
めげずに問題解決に努める姿勢は素晴らしい、抱きしめてやりたくなる。
「もちろんだ。さあ来なさい」
俺がソファに座って手招きをすると、左隣にユタ、右隣にシトネが座った。
俺は思わず、当然の様に居座るシトネに視線を向ける。
彼女はもう合衆国語を習得する必要は無いはずだ。
実際、彼女は俺がもう喋れるだろう?
と、指摘して以降、バツが悪そうにしていた。
その後、執務室をノックすることも無くなったのだ。
俺の視線に気づいたシトネは、
「……ミアがどこまで教わったか知っておけば、空き時間に私もミアに教えれますので」
なるほど、そういう事か。
よく考えている。
「なるほど、何か思いついたことがあればお前も助言をくれ」
シトネは最下層の十二階層である〝深層領域〟に最も近づいた存在だ。
知能テストの結果は驚愕の大天才レベル。
歴史の偉人と思しき知能にまで彼女は進化していた。
俺の教育よりも、気の利いたやり方を彼女は発案するかもしれない。
「分かりました」
「よし、始めるぞ」
こうして俺は再び、消灯後子供に合衆国語を教える習慣が出来た。
シトネの時と違うのは、ミアは単語すら分からないので、一から教えていくという作業になるという事だ。
まあ、それはそれで教えがいがある。
シトネの時はイージー過ぎた。
単なる本の読み聞かせで外国語を理解するのだから、後に逸話となっても鼻で笑い飛ばされるレベルだろう。
因みにその後、ユタのいない隙にエマから話を聞いてみると。
「……見どころはあります。手先も器用ですし、言葉が理解できない割には応用が利きます。後は、堪え切れるかどうかですね」
そう言っていた。
どうやらいい方向に進みそうで何よりである。