第五話 【キノトイ・アネ】1

文字数 6,262文字


 私、キノトイ・アネは物心ついた時には孤児院で暮らしていた。

 最初は平穏な日々だった。
 老夫婦が私たちの為に甲斐甲斐しく世話を焼いてくれていた。

 しかし、それも老夫婦が不慮の事故で亡くなってから変わった。

 気づけば老夫婦の息子を名乗る人物が院長を名乗り、暴力を振るわれていた。
 その男はこの院内において、絶対的な存在になっていた。

 カーテンで閉め切った暗い室内、飛び交う怒号、怯える私達。

 私達はそんな環境化で過ごし、互いに助け合うように身を寄せ合って生きていた。
 
 院内には私を含め、七人の同年代がいた。
 全員が女子だ。

 学校に通える年になっても、通えなかった。
 電気が止まった暗い部屋と、塀に囲まれた敷地内から外に出ることは禁じられ、外部との接触は禁止。

 破れば連帯責任で誰かを殺すとまで言われた。

 「お前らは大きくなったら全員俺のお嫁さんだ、嬉しいだろう」

 孤児院長は鼻をつむりたくなる様な不快な異臭を放ちながらいつもそんな事を言っていた。
 そんな男に私達は、作り出した笑みを浮かべる。

 その時はそんな地獄の様な世界から抜け出す事が出来るなんて、思っても見なかった。



 



ΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔ

 「なんだお前ら!?」

 黒服を着た男達が園内に入ってきた。
 怯える私たちを盾にする様に院長が背後に立ち、怒声を浴びせる。

 「コイツが自称院長か」

 「自称だと!? 人の土地に勝手に入ってきやがって! ただじゃおかねぇぞ!」

 「お前の土地じゃない、お前の親の土地だろう。ここにお前のモノは一つもありはしない」
  
 殴りかかる院長はあっという間に黒服の一人に組み伏せられた。
 まるで決められた出来事かの様な手際で、手錠をかけられた院長は目隠しと猿轡をかまされて外に運ばれていく。

 暴力の象徴であった院長のそんな有様に、私たちは呆気にとられていた。
 院長と入れ替わるようにある男が入ってきた。
 院長と同い年くらいのおじさんだ。

 無気力そうな目で、私たちを見下ろしていた。
 不思議と院長に感じる様な恐怖心は無かった。

 「ここは好きか?」

 ここが好きか、か。
 この園の事だろうか?

 それなら答えは決まっている。
 地獄を好きになれる人間は居ないはずだ。
 私は何か言おうとしたが、大人の男の人には恐怖心を抱いている。

 パクパクと口を開くが声が掠れてうまく喋れなかった。
 耳鳴りがして、少し視界が暗くなった気がした。

 皆んなも同じだ、私同様に震えながら視線を彷徨わせて——。
 皆んなの纏め役である私が話さないと。
 私が——。

 「大嫌い」

 振り返ると、●●が壁際にもたれかかり、本を読みながらそう答えていた。
 彼女の顔には私たちより多くの青アザがある。
 いつも寡黙で飄々として、頭がよく、独学で文字を覚えてこっそり私たちにも教えてくれたりしていた。

 無駄な学をつけさせないと言っていた院長にも一番目をつけられていた子だ。
 その言葉を聞いたおじさんは頷いて私たちにも促す。

 「お前らもか?」

 私たちは困惑しながらも頷くと、おじさんは明後日の方向を見ながら、

 「俺と一緒に来るか?」

 そう口にした。
 不思議と、その言葉を待っていた様に感じる。
 今思えば、黒いスーツに身を包んだ謎の集団だ。

 一緒に行こうなんて気になるのはおかしな感覚なのだと思う。
 だけど、その時の私たちに居場所なんてどこにも無かったのだ。

 「そうすれば……」

 「うん?」

 「そうすれば……ご飯を食べれますか?」

 今度はちゃんと喋ることが出来た。
 私たちの一番の問題は食事だったのだ。
 孤児院長に六人の子供を食べさせる甲斐性も人情も無かった為に、常に極限状態を強いられていた。

 おじさんはポケットからタバコを取り出し、口に咥えようとして——。

 「着替えなさい、出かけるぞ」

 静かに胸ポケットに戻しながらそう言った。
 その日、私たちはおじさんに連れられ、初めてハンバーガーを食べた。

 もし、あの味を忘れる様な事があるとすれば、

以外無いだろう。

 素直に、そう思った。






ΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔ

 生活は著しく一変した。
 連れてこられたのは都会の軍基地だった。
 軍人さんという職業の人たちから清潔な服を与えられ、お風呂にも入らせてもらった。
 軍服を着たお姉さんに髪を切ってもらったし、結び方まで教えてもらった。

 そしてご飯だ。
 湯気の立つご飯を何回でもおかわりさせてくれた。
 涙を流す私たちをジッと見つめながら、夜になると布団を用意してくれた。
 蹴り起こされる事は無いし、学校で習うはずだった勉強も教えてもらったりした。

 そんな日々を過ごしていたある日、私達は個別に会議場の様な部屋に呼びだされた。
 私はここから追い出されるのでは無いかと不安を覚えながらも部屋に入る。

 椅子に腰掛けた軍人さんが二人、席につく様に促してきた。

 「君たちには選択肢がある」

 私はゴクリと唾を飲む。
 一体どんな運命が私たちに待っているのだろう?
 軍人さんをまっすぐと捉えながら、言葉を待った。

 「このまま外の世界で普通の家庭に引き取られ、一般人として生活するか、軍人として我々に協力するか」

 拍子抜けしてしまった。
 むしろ——。

 「選択肢が、あるんですか?」

 「もちろん」

 「軍人になります」

 私の迷いない言葉に、軍人さんは複雑そうな表情を浮かべた。

 「軍人になるという事は……若くして、死ぬかもしれないという事だ。いや、濁すのはよそう。今の時代、軍人に明るい未来は無い。それでもか?」

 「はい」
 
 なんとなくは聞いていた。
 今の世界の事、エイリアンの事、軍が陥っている状況、それに唯一対抗できる兵器を扱えるのが私たちくらいの年齢の子供達だけな事。

 だが、あの地獄を経験した私は外の家庭で普通に暮らしていけるとは思っていなかった。
 自分が体験したこの組織での生活。
 それが唯一の安息場であると確信していた。 

 「どうして軍人になろうと?」

 「そうすれば、ご飯が食べれると聞きました。お金も稼げるって」

 軍人さんは私の言葉に、力強く頷いた。
 
 「絶対に、約束しよう。命にかえても」

 そう言いながら、資料に何やらスタンプを押す軍人さんに私はある事を尋ねてみる。
 
 「あの」

 「なんだい?」

 「他のみんなは?」

 私の質問に、軍人さんは隣で黙っていた上司らしき人に視線を向ける。

 「もう話して良いんですよね?」

 「構わん。了承を得た今、彼女の決断に影響は与えない」

 軍人さんは向き直って、

 「君と同様、六名の者は軍人になる道を選んだ」

 そう口にした。
 私はその瞬間初めて、軍人さんに対して笑みを浮かべたに違いない。

 何故なら、目の前の軍人さんが悲しそうに微笑み返してくれたからだ。
 仲間達が同じ選択をした事、私は何故かその事が無性に誇らしかった。

 向かう先と気持ちは皆んな同じなのだ。
 例え何かのはずみで死んでしまおうが、その途上で死ねるのならば本望だ。

 院長に殴り殺されるより、何万倍も良い死に方だろう。

 「君たちにタガキ中佐からプレゼントだ」

 軍人さんは私に外国語で書かれた制服用の黒いネームプレートと、紙に漢字で書かれた文字を手渡してきた。

 「あの、これは?」

 「君たちの名前だ。前の施設では孤児院長が気分で名前を変えて呼んでいたと聞いた。それを聞いたタガキ中佐が一晩で考えた。伝言で『気に入らなければ自分で変えても良い』だそうだ」

 私は紙に書かれた漢字をじっと見つめる。
 ●●のおかげで文字はあらかた読めるが、見たことも無い様な難しい組み合わせだった。
 
 「すみません、何と書い——読むんですか?」

 「キノトイ、だ。キノトイ・アネ。一般にはかなり珍しい苗字だな」

 「キノトイ、アネ……」

 呟く様に言うと軍人さんが、

 「他の者達の分もあるので同じ様に聞いてみるが、君はどうす——」

 「この名前にします」

 「国籍として登録されるからもう変えられなくなるぞ?」

 「この名前が良いんです」

 私は気付けばネームプレートと紙を握りしめていた。

 一週間後には身支度を済ませ、私たちは新たに加わったとされる二人の仲間と共に訓練所である廃校へとやってきた。

 私は初めて学校というモノに足を踏み入れて、内心ワクワクしていたのを覚えている。
 そこで出会った私達の班長は美人のお姉さんだった。

 ハツラツとしており、厳しくて私が想像しているような軍人だった。
 私の将来目指すべき姿だと、胸が熱くなった。
 私たちに未来があれば、の話だが。








ΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔ

 「君の名前は?」

 そして私は今、軍の一員として新しい指揮官だという男の人から面談を受けている。
 見た目は若く、二十以上歳が離れているとは思えない幼さの残った顔付きをしている。

 シノザキ班長が言っていた実戦経験豊富な軍人とは到底思えなかった。

 「キノトイ、アネです」

 「ほう、珍しい名前だな」

 「タガキ中佐が名付けてくれました」

 目の前の若い指揮官は一瞬、怪訝な表情を浮かべた。
 しかし、元の穏やか表情に戻り、

 「そうか、気に入っているか?」

 そう聞いてきた。
 私は素直に返答する。

 「とても」

 その言葉に頷いた指揮官は笑顔を見せ、質問を続けた。

 「軍の生活はどうだ?」

 「好きです」

 「そうか」

 「はい」

 「君と一番中が良いのは?」

 「ヒノです」

 「ヒノ・セレカか」

 「はい、よく補佐してくれています」

 「君が候補生の中で纏め役らしいな」

 その言葉に私は拳を握りしめていた。
 期待されている、期待には応えなければならない。
 そんな強迫観念めいた何かが私にはあった。

 「はい」

 「何か運用に際して、不都合な事はあるか?」

 私は脳裏にとある吊り目の少女の事が浮かんだ。
 唯一の不安事項というならば彼女だろう。
 しかし、私は見栄を張ったのか首を横に振った。

 「ありません」

 「私服はあるか?」

 「私服……ですか?」

 「ああ、休みに着る服だ」

 「ありません、軍服のみです」

 指揮官は本を手に、立ち上がって近づいてきた。
 よく見ると、それは雑誌だった。
 指揮官は雑誌を私に見える様に広げる。
 雑誌のページには同年代くらいの女の子達がお人形の様に着飾って笑っていた。

 私とは、私たちとは一番縁遠い世界だ。
 これをどうしろと言うのだろう?

 「この中でどれが一番良いと思う?」

 思わず指揮官の顔を見ると平然とした表情を浮かべていた。
 私が黙っていると、指揮官は落ちついた声で、

 「直感でいい、ゆっくり選べ」

 そう口にする。
 私は戸惑いながらも一つの服を指差した。
 どういう類のジャンルかもしれない、ひらひらのついた服だ。
 自分がコレが好きなのかもよく分からなかったが、とにかく目を引かれたのだ。

 「……これです」
 
 指揮官は私が指差した写真に赤丸をつけて、横に〝キノトイ〟と付記した。
 何の意味があるのか分からなかったが、指揮官は満足げに席につき、カリカリとノートに記載を始める。

 「これで面談を終わ——ああ、そうだった。もう一つだけ質問だ」
 
 指揮官が私をまっすぐ見つめながら、

 「好きな食べ物は?」
 「ハンバーガーです」

 私は迷いなく、食い気味に答えたのだった。





ΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔ

 
 「失礼しました」

 部屋を出ると、廊下に並べられた椅子にベツガイサキが笑みを浮かべながら座っていた。
 ここに来たのは私たちと同じ孤児院の子供だけでは無い。
 
 次の面談はコイツか、忌々しい。
 私は顔も見ずに通り過ぎようとして、

 「扱いやすそう?」

 ベツガイ・サキのそんな一言に私は立ちどまる。

 「……何がだ?」

 「指揮官の話」

 「そんな不敬な言葉を——聞かれたらどうするつもり?」
 
 私の言葉を聞いて彼女はくすくすと笑う。

 「不敬? また、大人から殴られるのが怖くなったの?」

 「ベツガイ……」

 唸る様に名前を口にし、私が睨みつけると。
 ベツガイサキは手をヒラヒラとさせながら嘲る様に笑った。

 『次の者、入ってくれ』
 
 応接室からの指揮官の呼びかけでベツガイサキは立ち上がる。

 勝ち誇った様な笑みで部屋に入っていく彼女を私は睨み続けていた。







ΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔ

 
 「アネちゃん、どうやった?」
 
 私たちの待機している教室に入ると、孤児院で親友だったヒノ・セレカが走り寄ってきた。
 見渡せば、ヒノセレカ以外も私の言動に注目をしている。

 「落ち着いていて、良い人そうだったわ」

 「そうなん、そりゃよかったわ。それにしても見た目は随分若いよなあ? シノザキ班長は三十五歳くらいって言ってたけど……」

 「実戦経験は相当豊富らしいわ、人は見かけにはよらないってことね」

 言いながら私は部屋の隅へと視線を向ける。
 そこには本を手に、自分の世界に入り込む少女がいた。
 思わずため息が出てしまう。

 「シトネ、次は貴方でしょ?」

 「ん」

 シトネ・キリは短く返事しながら立ち上がり、本を手にしたまま教室から出て行こうとして——私が首根っこを掴んで制止した。

 「本は持ってっちゃダメよ」

 「ん」

 ノールックで私に本を差し出し、教室を後にするシトネ
 こめかみに手をおさえていると、感心した様に呟いた。

 「シトネは、面談やのに相変わらずやな。緊張せぇへんのかな?」

 「全く、シトネは謎ね。何で軍に残ったのか……」

 私の言葉にセレカは目をパチクリさせた。

 「え、嬉しくないん?」

 「……そんな事無いわ、あの子なら何でもやれそうなのに何でわざわざって話よ。それよりも——」

 私は室内を見渡してとある人物を見つける。
 天井を見つめたままボケッと立ちつくす少女だ。

 名前はセノ・タネコ。
 ベツガイ・サキと同郷で、私たちとは別の孤児院からやってきた人間だ。
 彼女は穏やかで、刃物の様なベツガイサキとは全く正反対の性格をしている。

 しかし、仲は良いようで何かペアを組む時にはいつも一緒だ。

 「セノさん」

 私の問いかけに、彼女はポケ〜ッとしたまま微動だにしない。
 私はもう一度呼びかけた。

 「セノさん」

 「はっ」

 彼女は再度の問いかけでやっと我に返ったようで、何故かガンフィンガーと共に視線を向けてきた。
 
 「なんでしょう?」

 「……ベツガイさんなんだけど」

 「サキがまた何かやらかしました?」

 「指揮官の近くで暴言を吐いていたの。注意したのだけど聞かなくって、何か良い方法無いかしら?」

 私が事情を説明すると、セノ・タネコはしばらく考えるポーズをとり、ふむふむと頷いていた。
 別に解決策は期待していない。

 唯一の同郷である彼女から、誰にでも煽る様な態度をとるベツガイサキの情報をなんとか引き出せないかという下心があった。

 「なるほど、サキも相当なーばすになってるみたいです」

 「なーばす?」

 「はい、初めての環境でとても気が立ってるみたいです」
 
 ベツガイサキの言動はいつも飄々としており、とても緊張している様には見えない。

 「……そうは見えないんだけど?」

 「サキは素直じゃありませんから。それに加えて、言ったら言った分だけ倍にして返してきます。とりあえず周りに当たり散らかして片付けをしません。片付けもする様に言っとくです」

 「そう……ありがとうね」

 「お役に立てて何よりです」

 にへらっと笑うセノ・タネコ。
 彼女の様な穏やかな人間が何故ベツガイサキと仲がいいのか。
 不思議でならなかった。
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登場人物紹介

②氏名: |茵《シトネ》キリ 


性別: ♀

年齢: 12

階級: 候補生《訓練終了時軍曹に昇進》

解説: SACのエルフライド搭乗者候補生。髪型は元はお団子だったが、美容室に行ってからはゆるふわ系のボブカットになった。候補生達の証言では、過酷な孤児院時代は孤児院長からも君悪がられていたという程の天才であり、母国語に限らず、外国語も独学で習得していた。常にクールで本を読んでおり、集中しすぎると周りが見えなくなる。ほぼ毎日指揮官室に通い詰め、指揮官から外国語の発音を習っている。

①氏名: |乙亥《キノトイ》アネ


性別: ♀

年齢: 12

階級: 候補生《訓練終了時軍曹に昇進》

解説: SACのエルフライド搭乗者候補生。髪型は元はお団子だったが、美容室に行ってからはツインテール。孤児院組の纏め役。責任感があり、積極性はあるが、リスクヘッジに敏感すぎる節がある。しかし、指揮官からのアドバイスで一皮剥ける事に成功し、頼れるリーダーとなった。

⑥氏名: |日野《ヒノ》セレカ 


性別: ♀

年齢: 12

階級: 候補生《訓練終了時軍曹に昇進》

解説: SACのエルフライド搭乗者候補生。髪型は元はお団子だったが、美容室に行ってからはゆるふわポニー。何故か関西弁を喋る、乙亥《キノトイ》の参謀役。勝ち気な性格で、言動が荒ぶることもしばしば。

⑧氏名: |弓田《ユタ》ミア 


性別: ♀

年齢: 12

階級: 候補生《訓練終了時軍曹に昇進》

解説: SACのエルフライド搭乗者候補生。髪型は元はお団子だったが、美容室に行ってからはベリーショート。内気で大人しく、周囲に流される傾向にある。|別蓋《ベツガイ》と絡み出してからは孤児院組からも少し距離を置かれている。

③氏名: |瀬乃《セノ》タネコ 


性別: ♀

年齢: 12

階級: 候補生《訓練終了時軍曹に昇進》

解説: SACのエルフライド搭乗者候補生。髪型は元はお団子だったが、美容室に行ってからはショートにワンポイントヘアゴム。別蓋と同じく、孤児院組とは別の出自で電光中隊に配属された。常にボーッとしており、本人曰く訓練所に来るまでの記憶を全て無くしているという。何故か唯一、|別蓋《ベツガイ》が強く出れない人物でもある。

⑤氏名: |波布《ハブ》キョウコ 


性別: ♀

年齢: 12

階級: 候補生《訓練終了時軍曹に昇進》

解説: SACのエルフライド搭乗者候補生。髪型は元はお団子だったが、美容室に行ってからはポニーテール。落ちついた物腰で、そつなくなんでもこなす器用さがある。候補生達の中では一番軍部への憧れが強い。篠崎伍長に憧れており、軍部への在籍を希望している。時折り、それが行き過ぎて篠崎伍長の様に振る舞う事もある。

④氏名: |仙崎《センザキ》トキヨ


性別: ♀

年齢: 12

階級: 候補生《訓練終了時軍曹に昇進》

解説: SACのエルフライド搭乗者候補生。髪型は元はお団子だったが、美容室に行ってからはセミロングサイドテール《アホ毛を添えて》。天然でハツラツとした候補生達のムードメーカー。食いしん坊であり、時には大胆な行動に出ることもある。

⑨氏名: |輪舵《リタ》ヒル


性別: ♀

年齢: 12

階級: 候補生《訓練終了時軍曹に昇進》

解説: SACのエルフライド搭乗者候補生。髪型は元はお団子だったが、美容室に行ってからはロングの三つ編み。劣悪な環境にいた小学生とは思えない、上品な雰囲気を纏っている。世話焼きで、集団のお母さん的存在。1番のオシャレ好きなおしゃれ番長でもある。

⑦氏名: |別蓋《ベツガイ》サキ 


性別: ♀

年齢: 12

階級: 候補生《訓練終了時軍曹に昇進》

解説: SACのエルフライド搭乗者候補生。髪型は元はお団子だったが、美容室に行ってからはアシンメトリーのストレートセミロング。瀬乃と同じく、孤児院組とは別の出自で電光中隊に配属された。不遜でIQが高く、不和を生む言動を繰り返す。集団の異物的存在。軍部への反抗心があるようで、何やら企んでいる節がある。

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