第二十九話 【キノトイ・アネ】8

文字数 5,834文字




 「状況を整理する」

 私達は気持ちを切り替え、音を立てないようにヒソヒソと、地面に文房具を並べ、作戦図を表現していた。
 これはいわゆる砂盤と呼ばれるものだ。
 軍隊ではその場にある物で即席の地図を作成する。

 それらを活用することにより、より作戦に具体性を持たせ、共通の認識を深める事が出来る。

 「現在、見張りと監視でトドロキ上等兵が扉の向こうで待機している。窓の外——校舎裏側にはシミズ伍長、もしくはフルハタ軍曹が警戒している可能性が高い」

 先ほど、窓から外に出れないか確認したが、目の良いキョウコに確認してもらったところ、遠くで動く白いジャージ姿の人影が見えたそうだ。
 おそらく、指揮官が万が一の監視役としてシミズ伍長かフルハタ軍曹を外にも派遣したのだろう。
 いつも通る獣道には最低でも一人は監視についている筈。
 ならば、校舎裏には一人だけの監視と思われたが、走り去るには現役の軍人を相手するのは気が引けた。

 「ならば、正面突破でいくしかない。トドロキ上等兵を無力化する」

 作戦はシンプルだった。
 セノ・タネコが意識を失ったと騒ぎながら扉の外にいるトドロキ上等兵を呼び寄せ、部屋に入ってきた所をシーツを被せて視界を奪い、全員でロープを巻き、拘束する。

 トドロキ上等兵が騒ぎだすのは想定されたが、窓から脱出し、外にいるシミズ伍長と扉一枚向こうのトドロキ上等兵に挟撃をされれば私達のユニットは完全に瓦解する。
 とにかく、素早くトドロキ上等兵を無力化した後、その後は全力で真っ直ぐと体育館へと向かう事が求められた。

 幸い、万が一の時の【奥の手】がグラウンドにある。
 それを説明すると、皆んな真剣な表情で頷いてくれた。
 
 「チャンスは一度きり、誰かが捕まればエルフライドに乗った私達が救出する。賢いシトネも必ず必要になるから、連れて行きましょう」

 「ベツガイとユタは?」

 「彼女らは——私達がエルフライドに乗るのに反対していた。もしかしたら問答になったり抵抗されるかもしれない。そうなれば面倒なことになる。今はとにかく時間が惜しい。直ぐにでも事を起こさなければコックピットが開いているのに気づかれる」

 「ホンマに操縦できるんやろうか? 行き先もわかる様になるとかセノは言ってたけど……」

 「セノ・タネコを信用するしか無いわ。私達に残された選択はこれしかない」

 私は皆んなの頭を引き寄せ、密集して目を瞑りながら額を合わせた。

 「みんな、ゲームを思い出して。冷静に、冷静に考えるの」

 私達は指揮官を通じて、大胆な発想と行動力を得た。
 理論構成と組織的行動はシノザキ伍長から教わった。
 それらを裏切る為に活用するのは、正直申し訳ない気持ちになる。
 しかし、それらの恩を踏みにじれる程、私達の意思は強く固まっていた。
 それほど、私達には、後がなかったのだ。







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 「トドロキ上等兵! セノが!」

 「どうした!?」

 私は騒ぎながら手を引いてトドロキ上等兵を部屋に招き入れた。
 トドロキ上等兵はセノ・タネコを確認するなり、急いで近づいていき——。
 背後に隠れていたリタがトドロキ上等兵の全てを覆い被せるようにシーツを放った。

 「おい!? 何を!?」

 「セレカ!」

 ベッドの下に隠れていたセレカが視界の失われたトドロキ上等兵の膝裏へとタックルを決める。
 体勢を崩したトドロキ上等兵は床にすっ転んだ。

 「ロープを——」

 言う前に、皆んなは動き出していた。
 キョウコはシーツを被ってお化けの様になったトドロキ上等兵をロープで巻き、縛り上げようとする。

 しかし——。
 シーツからサメの尾びれの様にナイフが飛び出てきた。
 ナイフはシーツを切り裂き、直ぐに体勢を取り直したトドロキ上等兵が露わになった。
 油断していたはずなのに、対応が早い。
 やはり、軍人というのは侮れない存在だと実感した。

 「お前らなんのつもりだ!」

 「皆んな! 走れ!」

 私の叫びに皆んなは廊下に飛び出ると——。
 先に校庭へと続く窓を乗り越えるセレカ達が視界に入る。

 「おい!! 何をしている!!」

 不意に、聞き覚えのある声がした。
 騒ぎを察知してか、三つ離れた教室から出てきた指揮官や、エンジニア、シトネ達の姿がそこにはあった。

 「止めろ!! エルフライドに乗る気だ!! 絶対に体育館に行かせるな!!」

 指揮官はこの一瞬で全てを察した様だ。
 平時では見たことの無い、怖い形相で叫ぶ様に言った。
 シノザキ伍長らが慌ててこちらに走り寄ってくる。
 やはり——指揮官は一筋縄ではいかない。
  
 私達は急いで窓を乗り越え、校庭の先にある体育館を目指す。
 直ぐに、窓の割れる音と共に、バタバタと走り寄る大人達の足音が聞こえた。
 砂埃を上げながら、全力の走りで、命を削るつもりで校庭を駆ける。
 私は最後尾に居た。

 その時——私の頭の中では、不謹慎ながらも理不尽サッカーをした時の事が頭をよぎっていた。
 正直、あの時は訓練だと言われていて、実際にそう思っていたけれど——。

 楽しかった。
 とても楽しかったのだ。
 仲間と作戦を立て、実行し、勝利や敗北を経て、明日へと向かう。
 明日が待ち遠しいと思ったのは、あの時初めてだった。
 今まで、あんなに充実した日々を過ごした事が無かった。
 だからこそ——ユタの脱走騒ぎで私はおかしくなるほど気が動転していた。

 あんな日々はもう二度と戻って来ない。
 そう思うと、胸が張り裂けるような思いだった。

 「ああぁぁぁッ!!」

 私の喉から、叫び声の様なモノが上がった。
 だけど、皆んなは振り返らなかった。
 振り返れなかった。

 一番足の早いキョウコと、次席のセレカがゴールポスト付近に既に到達していた。
 二人は振り返り、遅れて走るトキヨ、リタ、私を見据えている。
 セレカが腕を上げ、【敵と肉薄している】合図を送ってきた。

 つまり——私の背後にはもう大人達が迫りつつあるのだ。
 走る事に精一杯で気配すら感じなかったが——このままでは捕まってしまうだろう。
  
 「お前ら散会しろ!!」

 予定より早く——指揮官が罠に気づいた様だ。
 私は慌ててセレカとキョウコに合図を出した。

 「今よ!!」

 トキヨ、リタは私の合図と共に目を瞑り、息を止めながら走る。
 私も目を瞑り、息を止めながら走った。
 酸欠で死にそうだったが——これから起こることを考えれば必要だった。
 目を瞑りながら、猛烈な砂埃が起こったのを肌で感じた。
 大人達が驚きと共に咳き込み、失速した気配があった。
 グラウンドで発生した砂嵐は人為的に起こされたものだ。
 
 私達——旧Aチームのメンバーは理不尽サッカーでの奥の手として、夜中に細かい砂を被せたブルーシートをグラウンドに潜ませていた。
 ゴールポストの上部のポール部分に伸びた紐を引き、連結させたブルーシートをポスト側に引き上げれば——大量の砂を撒き散らし視界を奪える事が出来る。

 結局、理不尽サッカー中に使用する事は無かったが——今、この時に役に立った。

 私とトキヨとリタは、目と口を開け、酸欠状態で死に物狂いで走る。
 待っていた二人と合流し、体育館の裏口部分へと向かう。
 いつも通り段差となるダンボールが敷かれており、鍵も前と同じで開いていた。

 私達はトイレに侵入、蹴破る様にタックルを決めて扉を開け、銀色の箱——エルフライドが保管してある部屋へと侵入する。

 そこには——セノ・タネコの言っていた通り、胸部分が開かれてコックピットが露出した、エルフライドの姿があった。

 私達は無我夢中で天井から吊るされたエルフライドに飛びつき、コックピットに乗ろうとするが——。
 吊るされたエルフライドのコックピットは高さがあり、乗る事が出来ない。

 「乗れない、乗れないよお!」

 息を切らしながら泣く様にエルフライドに縋り付く皆んな。

 考えろ——。
 考えるんだ。
 何か、何か方法は——。

 『ロボットの一つを落とした。チェーンでぶら下がってるだけだから、ボタン押したら落ちる』

 私はあの夜——天井部分で操作盤を動かし、シトネがロボットの一つを落とした事を思い出した。

 「ボタン——」

 私がつぶやく様に言うと——セレカが顔を上げた。

 「それや!! シトネがやってた!!」
 「私が操作する!! 皆んなは直ぐにでも乗れる準備をしてて!!」
 
 私は視界が狭まった酸欠状態のまま、急いで銀色の部屋から出て、壁際の梯子を登り、手摺りにかかった橋を渡って銀色の部屋の天井へとジャンプする。
 転がるように着地しながら操作盤へと走り寄り、蓋を開けた。
 
 「どれ、どれよぉ」
 
 分からなかった。
 操作盤はあまりにも複雑でボタンが沢山あり、どれを押せば望んだ結果が得られるか分からなかった。
 シトネがどのボタンを押したかすらも覚えていない。

 そうこうしてる間に——体育館の入り口から騒がしい大人達の声が聞こえてくる。
 私は半狂乱になりながらも、とにかく目につくボタンを押しまくった。

 「落ちて!! 落ちてぇぇえっ!!」

 私の叫びと呼応する様に、強烈な落下音が響き渡る。
 天井の丸窓を確認すると、床に膝をつく様に落ちたエルフライドへ乗り込む皆んなの姿があった。
 私も——急がないと。
 配管を伝って降りようと試みたが——眩暈がして中途まで降りた辺りで手の力が抜け、私は落下した。
 頭を打ち、意識が朦朧とする。
 息はし辛いし——猛烈な吐き気がした。

 『あなたは正統なモルガンの子なのよ——』

 どこからともなく、聞き覚えのある女の声が頭に響いてきた気がした。

 「違う——私は——」

 私は何に対する反論かも分からないまま、気づけば立ち上がっていた。
 頭がズキズキと痛む中——壁を伝ってフラフラとエルフライドへと向かう。
 銀色の部屋に入ると——すでにいくつかのコックピットは閉じられていた。
 私も乗らないと——。
 緩慢な動作で、開かれた胸部分へと向かう。
 中は恐ろしく狭くて、暗そうだった。

 「ユリィィィッ!!」

 ——私達が孤児院に居た時代。
 私はキノトイ・アネでは無く、ユリと呼ばれていた。
 私達——絆以上の関係を持った仲間しか知り得ない名前。
 それを聞き、反射的に振り返る。
 そこには——指揮官達を背後に控え、顔面蒼白になったユタが立っていた。

 「お願い、乗らないで……」

 彼女は脱走して警察官を連れてこようとした程——私達の命を案じていた。
 ベツガイに利用されていたと知った時——私は正直同情し、裏切り者と罵り、軽蔑した自分を恥じていた。
 しかし——。

 「……私は」

 私の朦朧とした意識は、ミアの言葉でハッキリとしたものに戻っていった。

 

 私は、ユリでも——モルガンの子でもない。

 「私は——私はキノトイ・アネよ!」
 
 言うなり、私はコックピット部分に飛び乗った。
 コックピットはまるでスーツの様だった。
 車の運転席の様な感じかと思っていたが、座るというよりも立つという表現が相応しいものだった。
 半身が飲み込まれる様にすっぽりと埋まった。
 私が乗れば、起動音と共にコックピット内に明かりが灯り、胸の開かれた部分が閉まっていく。
 最後に視界で捉えたのは絶望した様にその場で泣き叫ぶユタの姿と。
 走り寄り、何とか止めようとする指揮官達の姿だった。




 


 ΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔ

 そして、コックピットが完全に閉じられた時。
 私は気付けば、階段の上に居た。
 それも、吹き抜ける天空の——ああ、何と表現すれば良いかは分からない。
 到達点が見えない程長く伸びる階段の、中途に居ると言えば分かってくれるだろうか?
 天空に、浮かぶ様に階段だけが存在しているのだ。
 どこまで下にあるのかも、どこまで上に続くかも分からない階段。
 その中途、不気味なほど暗ずんだ空の中に置き去りにされた様に私は一人だった。

 「ここは——どこ?」

 猛烈な風が煽る中、私は本能的に、一歩階段を降りる。
 脳に電撃が走る様な——、万能感が満ちる感覚がした気がした。

 「今のは——?」
 
 また一歩階段を降りる。
 またもや、電撃が走る様な気がした。
 何というか、脳内に直接知識がなだれ込んでくる様な——それが物凄く、感じたことの無いような爽快感があった。
 階段を降りる毎に脳内にあったモヤモヤが取れていく。

 私をそれを感じたくて、ひたすらに階段を降りて行った。






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 いくつ階段を降りただろうか?
 周囲の——階段の外の景観は相変わらず空のままだったが、降りて行った先。
 途中で古風な石造りの門が現れた。
 その周辺は草が伝い、その先にはさらなる変化がある事を示しているようだった。
 私は迷わずその先に進む為、門に手をかけようとする。
 その時だった——。

 「あなたには、ここはまだ早いよ」

 門の先から、女の子の声が聞こえてきたのだ。

 「セノさん?」

 風でハッキリとは聞こえなかったが、セノ・タネコの声に似ていた気がした。
 私が尋ねるが、返答は無い。
 私は気になって門の先を見ようと手を伸ばしたが——。

 「開けちゃダメって——言ったでしょ!!」

 そんな声と共に——門が少しだけ開き、小さな白い手が伸びてきて、私を勢いよく突き飛ばす。
 私の体は思い切り吹っ飛び、階段の上を後ろ向きに上がる様に飛ばされ——。






ΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔΔ

 目を覚ました。
 エルフライドのコックピット内に居た。
 さっきのは——夢、だろうか。
 いや、違う。
 エルフライドの

だ。
 あそこは

、私は自身の内面世界で、エルフライドを動かす知識を得た。

 じっとりした汗が流れていた。
 気持ちを切り替えよう。


 頬を張り、髪留めを外す。
 それと同時に、私は壁にかかった有るものを手繰り寄せた。
 それはVRゴーグルの様なデバイスだ。  
 これをつければ、エルフライドの外の景色を見る事が出来る。

 私は迷わずそれをつけながら、セノ・タネコの放っていた言葉を思い出していた。
 ——なるほど、乗れば分かる、か。
 確かに今、私は誰からも教わっていないのにエルフライドを動かすための必要な知識が全て揃っていた。

 ゴーグルをつければ神経回路とエルフライドがリンクし、自在に操る事が可能となる。
 装着すると、エルフライド頭部から見えている視点がリンクした。

 そこには——必死にエルフライドの胸を叩く指揮官達の姿があった。

 
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登場人物紹介

②氏名: |茵《シトネ》キリ 


性別: ♀

年齢: 12

階級: 候補生《訓練終了時軍曹に昇進》

解説: SACのエルフライド搭乗者候補生。髪型は元はお団子だったが、美容室に行ってからはゆるふわ系のボブカットになった。候補生達の証言では、過酷な孤児院時代は孤児院長からも君悪がられていたという程の天才であり、母国語に限らず、外国語も独学で習得していた。常にクールで本を読んでおり、集中しすぎると周りが見えなくなる。ほぼ毎日指揮官室に通い詰め、指揮官から外国語の発音を習っている。

①氏名: |乙亥《キノトイ》アネ


性別: ♀

年齢: 12

階級: 候補生《訓練終了時軍曹に昇進》

解説: SACのエルフライド搭乗者候補生。髪型は元はお団子だったが、美容室に行ってからはツインテール。孤児院組の纏め役。責任感があり、積極性はあるが、リスクヘッジに敏感すぎる節がある。しかし、指揮官からのアドバイスで一皮剥ける事に成功し、頼れるリーダーとなった。

⑥氏名: |日野《ヒノ》セレカ 


性別: ♀

年齢: 12

階級: 候補生《訓練終了時軍曹に昇進》

解説: SACのエルフライド搭乗者候補生。髪型は元はお団子だったが、美容室に行ってからはゆるふわポニー。何故か関西弁を喋る、乙亥《キノトイ》の参謀役。勝ち気な性格で、言動が荒ぶることもしばしば。

⑧氏名: |弓田《ユタ》ミア 


性別: ♀

年齢: 12

階級: 候補生《訓練終了時軍曹に昇進》

解説: SACのエルフライド搭乗者候補生。髪型は元はお団子だったが、美容室に行ってからはベリーショート。内気で大人しく、周囲に流される傾向にある。|別蓋《ベツガイ》と絡み出してからは孤児院組からも少し距離を置かれている。

③氏名: |瀬乃《セノ》タネコ 


性別: ♀

年齢: 12

階級: 候補生《訓練終了時軍曹に昇進》

解説: SACのエルフライド搭乗者候補生。髪型は元はお団子だったが、美容室に行ってからはショートにワンポイントヘアゴム。別蓋と同じく、孤児院組とは別の出自で電光中隊に配属された。常にボーッとしており、本人曰く訓練所に来るまでの記憶を全て無くしているという。何故か唯一、|別蓋《ベツガイ》が強く出れない人物でもある。

⑤氏名: |波布《ハブ》キョウコ 


性別: ♀

年齢: 12

階級: 候補生《訓練終了時軍曹に昇進》

解説: SACのエルフライド搭乗者候補生。髪型は元はお団子だったが、美容室に行ってからはポニーテール。落ちついた物腰で、そつなくなんでもこなす器用さがある。候補生達の中では一番軍部への憧れが強い。篠崎伍長に憧れており、軍部への在籍を希望している。時折り、それが行き過ぎて篠崎伍長の様に振る舞う事もある。

④氏名: |仙崎《センザキ》トキヨ


性別: ♀

年齢: 12

階級: 候補生《訓練終了時軍曹に昇進》

解説: SACのエルフライド搭乗者候補生。髪型は元はお団子だったが、美容室に行ってからはセミロングサイドテール《アホ毛を添えて》。天然でハツラツとした候補生達のムードメーカー。食いしん坊であり、時には大胆な行動に出ることもある。

⑨氏名: |輪舵《リタ》ヒル


性別: ♀

年齢: 12

階級: 候補生《訓練終了時軍曹に昇進》

解説: SACのエルフライド搭乗者候補生。髪型は元はお団子だったが、美容室に行ってからはロングの三つ編み。劣悪な環境にいた小学生とは思えない、上品な雰囲気を纏っている。世話焼きで、集団のお母さん的存在。1番のオシャレ好きなおしゃれ番長でもある。

⑦氏名: |別蓋《ベツガイ》サキ 


性別: ♀

年齢: 12

階級: 候補生《訓練終了時軍曹に昇進》

解説: SACのエルフライド搭乗者候補生。髪型は元はお団子だったが、美容室に行ってからはアシンメトリーのストレートセミロング。瀬乃と同じく、孤児院組とは別の出自で電光中隊に配属された。不遜でIQが高く、不和を生む言動を繰り返す。集団の異物的存在。軍部への反抗心があるようで、何やら企んでいる節がある。

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