第6話 ブログ生活

文字数 1,507文字

 ストレスがたまったとき、あかんたれな私は寝ることで体や心のストレスを解消するタイプ。
 寝たいと思ったら、直ぐにベッドに入ってしまう。そんなわけで用事も放ったらかし。分かっていても「ま、ええわ」と寝てしまう私の適当さは何なのだろう。
 几帳面なA型なんだけど、私は例外のようで無精者。
 ブログに私の日常を書いたら、貰ったコメントによく書かれる。
 「気楽で良いね」
 とか、
 「あなた、寝すぎてます。起きなさい」
 そう、私は気楽にやっている。
 不安はある。どんな不安かと聞かれたら、「あんなのこんなの」としか言えない。考えたくないこともあるし。

 あまり自分のプライベートは話したくない。
 私はそんな性格なのだ。そんなわけで、ブログに悩みはあまり書かないことにしている。
 時々は、やるせない気持を発散したくて書くことはある。しかし、ありのままに書かないで曖昧な表現をするものだから話がぼやけてしまい、最後は意味不明な文章になっている。
 それでも、最近は頭にくることがあって、怒りのままにブログに書こうとした。
 「悔しい! ブログに書いて皆に聞いてもらう!」
 娘にたしなめられて、結局は書かなかったけど。

 ブログは気分転換になるから私の習慣になっている。
 ブログを書き出してから、約六年かな。
 はじめはヤフーブログだった。
 今はアメーバ。
 ブログを始めて思った。
 楽しいなあ。
 道を歩いていて綺麗な花を見たら、早速に写真撮影。
 美味しいものを食べる前にも、必ず写真撮影。
 DVD観たら、感動のままにパッケージなどを写真撮影。
 全て、ブログに載せるためよ。撮ったものは後から書こう、いや、加工。
 明るくしたり、暗くしたり。自分の顔を少しでも美人にしようと、スリムにしたことも。
 自分の写真は顔を隠してアップ。

 ブログのお友達と会ったこともある。
 四人で食事した。
 いやいや、驚いた。ネットから伝わるのとは違う印象を皆さんから受けた。私もそう言われた。実際に会ったら、ブログから受けるイメージとは違ってたらしい。なんか面白い。

 ヤフーブログは突然に終了した。
 それはブログを始めて一年過ぎた頃だった。凄い衝撃を受けた。ブログを始めて一年過ぎた頃で、友達もできて楽しんでいたのに。
 ブロ友さんのなかには、はっきり「〇〇!」とブログに怒って書いたブロ友さんもいた。
「うん、気持ちは分かる」
 そう思った。
 早々に他のブログへ移行したひともいた。
 切り替えが早いと、ある意味で羨ましかった。物事は人それぞれだけど、私にはそれが出来なかったから。いずれは移行はするのだけれど、ぎりぎりまでブログはヤフーだけを続けようと決めていた。何て言うか、ヤフーブログの最期を見ていたかった。
 もちろん、それは好奇心からのものではない。すみません、実は好奇心も少しあった。
 でも、本当に寂しくて、愛着があるヤフーブログに最後まで居ようとしただけ。そして、最後のさよならをするために。
 最後の日は、ブロ友の皆さんにお別れの挨拶をして終わった。
 ブログ終了の時間が予定よりも結構ずれて、かなり拍子抜けした。いわゆる、ずっこけた状態。それはそれで面白かったけど。

 今は私は、そのときの悲しさも忘れてきている。
 細かいことを思いだせない。そんな自分がなんとも言えない。
 長い間、ヤフーブログをしていたひとの最後の挨拶。私個人じゃなく、皆さんへの。
 「あばよ」って一言。
 そんな切ない思い出は今も心にある。
 
 しかし、ブログにも人間関係の難しさはある。
 私のブロ友さんも荒らされて困っていた。また、嫌がらせをされたひともいる。人間関係はどこにいても難しいものだ。

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