第13話 ファンレターの受付をやめた話

文字数 2,891文字

 このNOVEL DAYSで投稿を始めてからほぼ一年になる。いろいろと楽しくて、毎日のように皆様の作品を読ませてもらっている。
 しかし、楽しいことばかりではない。最近、ファンレターの受付をしない設定にした。☆の件で、少し前に腹が立つことがあったからだ。私の考え方が正しいかどうか、それは分からない。私はかなり短気である。私の性格で最大の欠点かとも思う。自分の良くない感情を抑えるのも努力が必要だ。この件に関しても私は自分に負けている。自分ひとりではこの重苦しさを吹っ切れなくて、こうして愚痴を言ってしまうのだ。
 これは明るい話ではなく、私の思い込みの可能性も高いと思う。感情的になった者が書く文章なので、それが苦手な方はここからは素通りしてくださいますか。

 2月だった。いろいろと気忙しい時期で私は時間に余裕がなかった。そんな毎日だったから作品の更新も遅かったが、☆のつき具合やアクセス数のチェックは毎日していた。
 そんなある日、自分のアトリエを見ていた私は戸惑う。『推理小説』という作品から☆が7個減っていたのだ。その日の夕方にアトリエを見たが、☆の数に変化がなかった。深夜に見たときに☆が7個減っていたのだ。「あれ、何でなん」と思ったが、私の勘違いかと深く考えはしなかった。
 しかし、翌日は本気で腹を立てた。昨夜と同じように、☆が7個減っているのをみつけたからだ。その時間も昨日と同じ深夜だと思えた。
 2日連続で7個の☆が同じ消え方をしたと、信じられない思いだった。わけは分からないが、とりあえず『推理小説』を非公開にしておいた。このようなことは、3回も起こってほしくない。思い直して再び公開にしたが、気分は大変に重かった。
 また、それが『推理小説』での出来事だったから、私は特に悲しくなったのだ。『推理小説』に私自身の経験や日頃に思うことを書いている。小説としての内容や技術には自信がないが、そういうわけで私には大切なものなのだ。
 特に驚いたのは、作品が完結してから☆を消されていたことだった。昨年の11月に終わらせた小説なのに、2月にいきなり14個も☆が消えたのだ。
 連載が終了してからも、時おりに手直しはしていた。読み返していたら、誤字脱字などのミスが多く目についたからだ。手直しは悪いことではないだろう。それが原因で☆を減らされたとは思えない。
 連載中に☆が減ったのなら、嬉しくはないが、私の作品が面白くないからだと納得する。しかし、面白くない小説だと思っても、私は以前につけてしまった☆を消そうとは思わない。もう読まないだけにしておく。私だけではなく、普通はそうすると思うのだが。
 つけた☆を消すのは普通にあることで、私だけの話ではないのかもしれない。ちなみに、14個の☆は今も消えたままになっている。

 NOVEL DAYSに問い合わせた。機械が何らかの誤作動を起こしたかと考えたのだ。もちろん、それはなかった。そのあと、NOVEL DAYSから詳細を尋ねる親切な返信があった。
 ☆が消されたのはその二日間だけで、あとはなにも起こらなかった。そうお伝えしたからだろう。話はそこで終わっている。
 私はいろいろ考えてみた。機械の誤作動でなかったのなら、人為的なものだろう。何故にそのひとは、完結してから三ヶ月後に14個も☆を消したのか。おそらく、私に腹を立てて☆を消したのだろう。私はそのひとに何をしたのか。『推理小説』のなかで私は誰かの心を傷つけたのか。それならそれで私にはっきり言ってほしかった。
 他に考えられるのはファンレターだ。そこに余計なことを書き、それで相手を怒らせたのか。これもその場で抗議してくれたら良いのだが、相手は何らかの理由から黙ったのだろう。
 私が書いたファンレターに怒ったひとは、もちろん、それをやり取りした相手とは限らない。ファンレターは公開されているから、誰でも読めるのだ。第三者が読んで私に立腹することは十分にあり得る。
 そんなわけで、私はファンレターのやり取りをやめようと決めた。当たり障りなくファンレターを書く自信はないし、これ以上に☆を減らされたくない。正直、本当に傷ついた。
 そうは言うものの、ファンレターを書きたくなることもある。読後感を伝えたかった。それで、勝手ながら時おりには書かせてもらっている。分かってはいたが、この状況は寂しい限りだ。

 このようなことも考えた。ブログを書いていて思い付いたことだ。ブログでは「いいね」をつけたなら、そのひとの名前が自動的に表示される。「いいね」を消した場合もそうだ。
 NOVEL DAYSも☆をつけたひとを公開していたら、私も醜く疑心暗鬼にならずに済んだ。そう、私は良くないことを考えてしまった。こんなに☆をくれたのに、あとから消したひとは誰だろうって。恥ずかしいことだ。
 そんな虚しさもあり、消えた☆について、私はもう考えないことにした。
 実際、私は時間に追われる日が多かったのだ。ブログの更新も遅れていた。

 3月になり、また☆が7個消えた。
 今度は『推理小説』ではなく『何事もなく』でのことだ。7個だから作品お気に入りの☆かと思う。『何事もなく』がつまらなかったようだ。まあ、自分でも面白い小説だとは思わない。話の進行がゆっくりであるし、呑気な内容であるから、それだけで嫌になるひとも多いだろう。
 ちなみに、ストーリーの後半はシリアスな内容に書くつもりではある。そんな展開だから、タイトル等は『何事もなく』と『空を見ていたひとの話』としている。
 今回もショックで力が抜けた。『推理小説』の☆を消したのと同じひとがした可能性もある。それなら、私は相当相手を怒らせたのだろう。
 NOVEL DAYSから撤退しようと考えた。この程度でめげてはいけないのだが、これでは小説を書く気になれない。完結した作品から☆を抜くというやり方に、私の弱いメンタルはすっかり負けてしまった。そのうえ、『推理小説』のあとから書いている『何事もなく』の☆も7個消えたのだ。
 小説を真に読んだり書いたりするひとは、このようなことをしないと思っている。ここは小説やエッセイを愛するひとの集まりだと考えていた。なんとも素晴らしい集まりではないか。私はNOVEL DAYSに参加して良かったと思っていたのだ。
 今は気持ちが落ち着いたから、「私に文句があるなら、正面から言ってこい」と思っている。

 もちろん、誰がが恣意的に☆を消したと断定してはいけない。また、何かの偶然からこのような経験をされた方は、私以外にもおられるかもしれない。自分の思いこみから、私はこのエッセイを書いているのか。事実、こうして書きながら私はかなり感情的になっている。この文章を読まれた方は不愉快になられたことだろう。申し訳ありません。
 NOVEL DAYSを始めて一年になり、何か書こうと考えていた。結局はこのような内容となってしまった。

 長々と愚痴を聞いてくださいまして、有り難うございました。
 読み直したら、自分でも恥ずかしくなると思います。
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