第12話
文字数 1,307文字
ドカッ!
オレは、勢いよくベッドの上にあぐらをかくと
顔を背けて、頬杖をつく
さっきまでの甘い感覚ががウソみたいだ
なんで、オレの方が花美のコト心配してんだよ
逆だろっ、逆っ!
どうしていいのか、わかんなくて
オロオロしてる
カワイイけど、無性に腹がたつ
低い、唸るようなドス声
。。。。。しー……ん
言いかけて…
言葉を飲んだ
"花美のカラダ目当てだったんだろ"
そう、言ったところで
傷ついた花美は納得しない…
目の前の花美は…
顔を真っ赤にしたまま、うつむいてる
・:,。゚"他の人、あたってみます"・:,。゚
やるかな?…このバカならやりそうだ
めちゃくちゃにされるぞ
それでも、いいって…花美は言うだろうけど
ボスッ……
ベッドに突っ伏した
ほかのオトコが花美に触れてるところを、一瞬だけ想像して
……背筋が凍った
顔を上げると
花美と目が合った
ゆっくりと
花美が、目を閉じる
オレは、軽いめまいを覚えた
グニッ!!
花美の頰をつまむ
引きずるように、花美をラブホから連れ出した