第16話
文字数 1,627文字
❤︎ー花美ー❤︎
あれから3日
ようやく熱が下がりました
比喩的な意味じゃないよ?
自覚はなかったケド、かなりあの日のコトは衝撃的だったみたい
知恵熱……出ました
……はぃ
先生
「霧里さん、テスト終わったら帰っていいわよ?」
休んでてテスト受けれなかったから、今日は1人だけ放課後試験
背筋を伸ばす
ちょっと、気が緩んでしまったのがいけなかったんだと思う
ふと、そんなことを考えた
パチン!
ほっぺたを叩く
好きにならなきゃエッチしてくれないって、言ってたケド
私は好きな人とはしたくない
そう、これ以上、近づいちゃいけない
深呼吸する
不意に、佐々くんのコトを思い出してしまわないように
気を引き締め直して、私はまっすぐ前を見た
☆.。.:*・゚ ☆.。.:*☆.。.:*・゚ ☆.。.:*
★ー佐々ー★
キーンコーン…
チャイムがなる
スマホの画面を開くけど、やっぱり着歴はない
机に顔をうずめる
「佐々く~ん。どぉしたの~?」
「ねぇ、ねぇ、私が保健室連れてったげよっか~?」
声をかけてるくるクラスのオンナに
顔は上げずに、手だけ振って答える
女子「「「きゃあぁぁ~~~っ!!」」」
ベッドの上で、涙目になってた姿が、鮮明によみがえる
身体が微熱を帯びてくる
頭上から降ってきた声に、おもむろに頭をあげる
女子「「「きゃあぁぁ~~~っ!!」」」
オレと並ぶ180cmほどある長身に、染めてない黒髪
たいして眼が悪いわけでもないくせに、かけてるメガネはセンスがよくて、気分によって週に2~3度変わる
今日はグレーのアンダーリム
ジロッ…
黙り込んだまま、じっと成久をにらむ
成久もオレを見据えてる
ニヤニヤしながら
ガタン!!
思わず立ち上がった勢いで、座ってた椅子が吹っ飛んだ
キーンコーン…♬