第6話
文字数 1,244文字
どれくらいそうしてたんだろう
もう、すっかり陽は落ちて、
外から差し込む光はネオンに変わってる
泣いたら、少し落ち着いた
…ので
おそるおそる顔を上げると
佐々くんと目があった
佐々くんはさっきまでの体勢と全く変わらない
頬杖をついたまま…
じいっ……
つまんなそうに、私を見てる
しわくちゃにめくれ上がったスカートから薄いピンクの下着……
制服のブラウスを胸の前で握りしめる
また、涙がでてきた
*★*―それから数十分―*★*
佐々くんをみるけど…
ただ、佐々くんは微動だにしない
怒って帰ることも、私に近づくこともしない
*★*――さらに数十分――*★*
私は意を決して話し出す
心底くだらなさそうに、呟く
ギシリ…
ベッドがきしむ
距離を測るように
ゆっくりと
佐々くんが近づいてくる
佐々くんは、もう目と鼻の先
暗闇の中、ようやく佐々くんの顔が見えた
佐々くんの盛大なため息が
頭の上から降ってきた