第5話

文字数 468文字

「ど、どどどど、どおしよぉっ‼︎‼︎」

目の前にみえるのは、足

佐々くんの両足だけが、ベッドの端に引っかかってる

体はベッドからずり落ちて、床の上にひっくり返ってるんだけど……

……ピクリ(動いた)

「……っ!!」

「……いってぇ~……」

ベッドの下から佐々くんの声がした

まず、足をおろし…

ゆっくりと……佐々くんの手が、ベッドのシーツをつかむ

――ギシッ……

「……ひぃっ!」

佐々くんがベッドの端から顔を出す

髪はなんだか、乱れてて…

目も虚ろで、据わってて……


(なんか、生首みたい……)

…って、思った

私を見たまま、ゆっくりとベッドの淵に肘をかけ、頬杖をつく

「…………」

何も言わないで、じっと見てる

(怖っ……!)

下手なホラーより、いろんなイミで…

(超怖いっ!!)

そっ……と、

佐々くんから目を逸らした

ポタ…

(…あ、あれ?)

ポタポタ、、ポタ……

シーツの上に、涙の跡が次々にできる

「…ご、ごめ…なさ…」

「……」

佐々くんは何も言わない

「ぅ…、ぅう…」

泣きやまなくっちゃ…って

そう思うのに、涙が止まんない

「ぅ…、ひっ…く、、、うう〜」

「ぅわぁあああ〜〜〜〜ん‼︎‼︎」

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